涼介ぱぱと侑李 ② (ページ3)

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侑李の喘息① ページ3

涼介sida

侑李「ケホッ、ケホッ」

侑李は最近咳が出る。今も食事中に苦しそう

涼介「大丈夫？」

侑李「うんっ…、ゲホッ」

背中をトントンしてあげても、咳はなかなか治まらない。

そんなある日曜日

侑李「ぱぱぁ！雨ふってる！」

涼介「ホントだー」

侑李「お外いきたい！この前買ったレインコートきたいの！」

涼介「ダーメ！風邪ひくもん！保育園とか行く時につかおう？」

侑李「やだぁ！おねがい！」

涼介「えー…、じゃあいっか！たまには雨の日の散歩も！」

侑李「やったぁー♡」

侑李は、この前買った何とかレンジャーの
レインコートが着たいらしい(笑)
雨の日は寒いし出かけないんだけど、今日はいっかってなって。

侑李「みて！カッコイイでしょ！」

涼介「カッコイイ！侑李いいなぁ～」

侑李は外に出ると、嬉しそうに
その
何とかレンジャーのポーズをとった(笑)

涼介「どこ行く？」

侑李「おかし買いたい！」

涼介「じゃ、コンビニでいっか(笑)」

多分、侑李はレインコートを着たかっただけだから、風邪引かないように近場に行って帰ろう。

侑李「雨ふりぴちゃぴちゃらんらんらん」

涼介「ふふ。何の歌？」

侑李「あのね。保育園でね、教えてもらったの！」

涼介「へぇ～！」

しばらく楽しんで、歩いてたんだけど
侑李の様子が何だかおかしくなってきた。

侑李「……」

喋らなくなったし、俺の手をギュッて強く握ってるし。そして突然

侑李「ﾋｭー、ゲホッ…ﾋｭーゲホ、ッゲホッ」

涼介「侑李っ！？どうしたのっ！？」

侑李「はぁっ…、はぁっ…。ゲホッ、ﾋｭー、くるし、いっ、、ﾋｭー(泣)」

急に、咳がひどくなって
胸から「ヒューヒュー」きこえる。
どうしよ…、病院は日曜だからやってないし。
休日診療科は遠いし、

俺はパニックで、頭が全然回らなかった。
侑李が死んじゃったらどうしようって。

慧「あれ？山田？」

涼介「伊野ちゃんっ！侑李がっ！」

苦しそうな侑李に気づくと
いつもテキトーな伊野ちゃんだけど
キリッとした表情になり、侑李を抱っこした。

慧「侑李、ゆっくり息はいて？」

侑李「はぁー、はぁー(泣)」

慧「そうそう！上手、上手」

伊野ちゃんは侑李の背中をさすってあげ
何回か深く呼吸させた。

慧「山田、お茶ある？」

涼介「あっ、ある。」

俺はかばんからお茶を取り出して
伊野ちゃんにわたした。