涼介ぱぱと侑李 ② (ページ12)

今日:7 hit、昨日:0 hit、合計:110,279 hit

番外編②いのあり親子ページ12

慧side

大貴「うぇぇんっ(泣)」

慧「よしよ～し。」

あれから、夜泣きが激しくなった大貴。
仕事があるのに、一睡もできない日もあった。

けど

大貴「みて！お父しゃん！かぶとむし！しゅごいね！」

慧「ほんとだね～！かっこいいね～」

大貴の笑顔見れば、仕事のことなんて忘れられた。やっぱり子供って言うのはすごいよね。

1年後

大貴は4歳。もう夜泣きはなくなっていた。
しかし…

大貴「お父しゃん…。といれついてきて？」

慧「え～(笑)自分で行ってよ～、男の子でしょ？」

大貴「だってぇ(泣)こあいの(泣)」

慧「はいはい(笑)」

すぐ泣くし(笑)

大貴「お父しゃん～、もう歩けない」

慧「え～？スーパーの荷物重いから、ちょっと待って。あとで抱っこするから。」

大貴「つかれたの…。お父しゃん、だっこ！大貴だっこして！」

慧「わかった、わかった」

甘えん坊だし(笑)

なんか、いろいろ大変な時期だったかも(笑)
それに夜はトイレ漏らすこと多かったし(笑)

でも、やっぱり可愛かった(笑)

ただ

「まま～！だっこして！」

「うふふ。はいはい」

大貴「……………。」

知らないお母さんと男の子をみてる大貴の目は
悲しそうに感じてしまう。

そんな時は

慧「だ～いきっ！」

大貴「うわっ(笑)」

肩車とかしてあげてたな(笑)こんな事しかできないけどさ(笑)

大貴「お父しゃん！もっとはやく！(笑)」

慧「よ～し！大貴列車発車ですっ！」

大貴「あははっ(笑)」

こんだけで、大貴喜んでくれたし(笑)
本当に、優しい子だったなぁって思う。

そして今は……

慧「大貴！早く起きなさい！遅刻だよ！」

大貴「んー………」

慧「もう…、起きないんだったら今日の夜ご飯オムライスやめるよ！」

大貴「おむらいす！？おきる！」

慧「よしっ！じゃあ早く準備！」

大貴「ふぁーい！あ、お父さん、俺今日友達と遊ぶから、帰り少しおそくなる！」

慧「5時までには帰ってきてよ～」

こんなん(笑)
大貴も、すっかり大きくなった。自分のことは
いつの間にか「俺」呼びだし、「お父しゃん」じゃなくて「お父さん」になった。
男の子って成長はやい。

まだ6歳の大貴。
これからもたくさん遊んで、たくさん笑って
大貴が大人になった時、幸せだった
って言ってくれるように、俺は頑張るよ。