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9.寒暖 ページ9

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HJ「そーいえば彼氏とは何で別れたの?」



外の喫煙所でタバコに火をつながら話しかけられる
飲み始めの時になぜ1人か聞かれたので男と別れたとだけ伝えてあった



「浮気されたの」



HJ「酷い奴だったんだね」



「今はもう笑えるけどね。これで気兼ねなく勉強に専念できる」




本当はまだ傷ついててたけど大きく見せたくて嘘をついた
勉強するほどの集中力なんて今はまだないくせに








「...寒」



外の風が冷たい
縮こまりたくなる気持ちを我慢して上を見上げる





HJ「好きなの?星」



見上げたまま答える



「うん、好き。綺麗だから」






HJ「そっか。本当に綺麗だね」



うんと頷き彼の方へと視線を向けると私の事を見つめていた








HJ「そーいえばタバコ吸わないの?」


ほら、と差し出される







女1「あの〜」

声の方へ振り向くと腕を組んでる女の子2人が彼に話しかけている

女2「ねーやばいめっちゃかっこいいんですけど。酔いが冷めそう」


HJ「?」


女1「私達にタバコくれないですか?1本ずつ」


逆ナンか
この子達、私の事なんて見えてないんだろう



HJ「...あー」




彼は困った顔で私の事を見つめてきた
別にあげても何とも思わない











女1「え?」



頭ではそう思っていたが私は彼から差し出されたままのタバコを1本引き抜くとおもむろに口にくわえる






彼は一瞬驚いた顔をしたが眉を下げてフフっと微笑んだ





HJ「...君達にはあげたくないかな?」




彼の一言に彼女達は顔を真っ赤にさせるとすぐ去っていった










彼がくわえているタバコに火をつけてくれたので一気に吸い込む






「ゲホッ...ケホケホ」




HJ「無理しなくていいのに」




吸い慣れてなくてむせているとヒョイっと私の口からタバコを取り彼がくわえた





HJ「Aって本当に面白い」



「どこがよ」



なんか恥ずかしくなりペシっと肩を叩く








あー痛い、とおどけながら微笑む彼から目が離せなかった

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ゆー - 油塗りの私ってもう見ることできませんか? (2月15日 14時) (レス) id: f4dc74df58 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アピリ子 | 作成日時:2024年2月14日 0時

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