7.必然 ページ7
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気分転換で飲み会に参加しても良かったけど
久々のお酒で潰れたくないと思い今日は1人で静かなBARにきた
バーテンにおまかせのカクテルを作ってもらい少しずつ口に運ぶ
HJ「お待たせしました」
知らない男はそう言うと私の隣に腰をかけた
「...誰、ですか?」
私は誰かと待ち合わせしてる訳でもないので全く心当たりがない
男は特に焦った様子もなくコートのポケットからスマホを取り出すと私とスマホの画面を交互に見て
HJ「イ・ソラさんですよね?」
「いえ、私はAです」
完全な人違いだ
HJ「...本当ですか?人違いでしたね、すみません」
私と同世代くらいだろうか?
別れたばかりだしこんな時に男の人から話しかけられるのだけでも気分が悪くなると思いたかったが、正直目を引いた
その男は1度頭を下げると席から立ちあがり去っていく
久々のお酒で酔いが回りやすくなっているのだろうか
見た目も一瞬の仕草も格好良くて目が離せなかった
容姿だけで目を奪われてしまう自分が情けない気持ちもした
HJ「Aさん、よければお隣大丈夫ですか?」
そこには1度去っていったはずの男がまた戻ってきていて私に話しかけている
「あ、どうぞ」
断る理由もなかったのですんなり承諾してしまった
ありがとう、と微笑む男は私の隣のカウンター席へ腰掛ける
端正な顔立ちにも関わらず眉毛の下にピアスをしていた
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ゆー - 油塗りの私ってもう見ることできませんか? (2月15日 14時) (レス) id: f4dc74df58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アピリ子 | 作成日時:2024年2月14日 0時