息もできずに (ページ1)

今日:19 hit、昨日:13 hit、合計:15,626 hit

1.20歳ページ1

.

IS「Aー！このあと暇なら飲みに行かない？」

学校のチャイムが鳴ると共にイソルの声が教室中に響き渡る

「アニ...それいつも聞いてくるけどさ、私に彼氏いるの知ってるよね？」

資料を片付けながら少し呆れたような声で返事をする
そもそも私はそういう飲みの場が苦手なのも知ってるくせに

IS「はあ、本当につまらない女！！あんなオジサン彼氏のどこがいいのよ〜、それにAと飲みたがってる奴もいるのに」

教室内で仲の良いグループがあり、
学校が終わるとしょっちゅうそのグループでの飲み会がある
その子達とは仲が良くてよく一緒には居るけど
飲み会にだけは関心がなくって今まで参加した事はない

「とにかく私は行かないよ、これから先生に会うんだから」

帰りの支度を終わらせバッグの中からイヤフォンを取り出すと耳に装着する。イソルの大きな声をノイズキャンセルするかのように大音量の音楽を再生すると「お先に〜」と伝え教室を後にした

IS「あ、ちょっとA逃げるなー！...あー本当につれない女なんだから」