ボクらのレンアイ R 6

＊ ページ35

東side



A様には返しきれないほどのご恩があります。



それを少しでも返さなければなりません。


それが、隆弘様に仕える私の仕事。




ピー……ガガガッ…『はい、はい』



盗聴器に接続した


『え！東先輩、出張なんですか⁉』

『は、はい…』

『ありがとうございます！』


バタバタバタ………


真「これ、誰？」

東「はい、盗聴器つけた相手は"佐々木"です。彼奴は屋敷内を走り回っていますので…それに加え、怪しい行動もとっていたので…」



A「この、佐々木さんは誰なんですか？」

東「七瀬グループから嫁がれた蓮月様のお付きの執事です」

真「なんで、こいつが？」

東「A様の周りを嗅ぎまわってたようで…」

真「会えんの？」

東「会うことは可能ですが、怪しまれたら逃げられるかもしれないので…」



蓮月様が首謀者だと私は思っている。


実は隆弘様に「協力してやれ」

と言われて私は今ここにいる



偶然聞いて

手伝いたいと名乗り出たのは私だが……


『蓮月様！』

ピーガガガッ

『蓮月様、今日は……』

『えぇ、大丈夫よ。あのことは…』

『はい。東さんが出張だそうで…』

『そう…。明日はあの女のとこに…』


あの女…


A「あの女って？」

真「東さん？」


東「A様のことかと…」


A「私、彼女には一度しか会ってません」

東「だからです」

A「千晃、実彩子もでしょ？」


東「はい。ですが、A様は隆弘様にお近い方なので…」


パーティのとき、
隆弘様はA様ばかり見ておられた。



記憶がないはずなのに…





東「探りを入れてみます。A様方は七瀬グループの内情をお調べしてもらっても…」

A「はい」

東「体調を見ながら、無理せずお願いいたします」





司様、博様………



お待ちください………

探り→←＊

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す