検索窓
今日:15 hit、昨日:2 hit、合計:43,181 hit

帰り道 ダーマside ページ8

ダーマside__

『お待たせ』

そう言ってふわりと微笑む彼女。

花柄のワンピースを着ていて、

とても、似合っている。

まるで里奈のために作られたかのような。

ダ「全然待ってねぇよ。あ、ケーキうまかった。
さんきゅ」

『ほんと?よかった!!・・・どうしたの?
そんなに見て。あ、もしかして服、変かな?』

と不安そうに尋ねる彼女に、

いや、すっげぇ可愛い。里奈によく似合ってる。

なんて言葉をかけてあげれたら。

でも、現実は、

ダ「いや、変じゃ、無い」

そううまくはいってくれない。

『ほんと?良かった
このワンピースね、すごくお気に入りなんだ!』

褒めることすらうまくできない俺に。

彼女は、あの天使のような笑顔で。

そう答えてくれた。

と思ったのもつかの間。

真剣な顔で

『あ、そういえばさダーマさんって
彼女とか・・・居ないんですか』

なんて尋ねてくるものだから。

_____期待してしまう。

ダ「いないよ」

『ほんとですか!?
・・・良かった』

そんな顔、やめてくれ。

そんな安心したような顔で

良かった

なんて。

ダ「里奈は?」

『え?』

ダ「彼氏とか、いねぇの?」

『いないよ!!』

ダ「・・・好きな人、とかは?」

『・・・気になる人なら』

顔を赤くして言うもんだから。

_____期待が募る

『ダーマさんは、好きな人とかいないんですか』

ダ「いるよ」

『・・・っ』

そう言って彼女を見ると

悲しそうな顔をしていた。

そんな顔をされたら

_____そう思ってしまいたくなる

ダ「どうした?」

『いえ・・・ でも、好きな人がいるなら
私と遊びに行かない方がいいんじゃ』

ダ「いいんだよ
俺が遊びたいって言ったら遊ぶ
・・・やっぱり嫌か?」

『嫌じゃない!
けど、好きな人に誤解されちゃうよ?』

ダ「いいんだよ、だって」

好きな人はお前だから。

なんて、言えるわけもなく。

『え、だって、何?』

なんて不安そうに尋ねられた。

ダ「こっちの話
むしろ、里奈はいいのかよ、
・・・気になる奴に誤解されるんじゃねーの」

『それなら大丈夫だよ、だって』

ダ「だって、何?」

『ふふっ、内緒』

いたずらに笑う。

『私の"だって"の続きと
ダーマさんの"だって"
の続きが一緒だといいな』

俺に聞こえないぐらいの音量でそう言った。

耳がいいため、全部丸聞こえだが。

帰り道2 ダーマside→←再会3



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (31 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
71人がお気に入り
設定タグ:Fischer's , ダーマ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

優 奈(プロフ) - 玖紺さん» ダーマ様大好きなんです・・・もうほんとに彼は最高です・・・そしてまさかの玖紺様からのコメント・・・作品読ませていただいてます・・・尊すぎる・・・神や(土下座) (2018年1月29日 23時) (レス) id: 5fb539f624 (このIDを非表示/違反報告)
玖紺(プロフ) - ダーマ様メインのお話…尊いです(土下寝) (2018年1月29日 21時) (レス) id: 12a25ca6fe (このIDを非表示/違反報告)
優 奈(プロフ) - アレンさん» 毎日更新してますので是非続きを毎日ご覧くださいwww (2017年12月31日 19時) (レス) id: 5fb539f624 (このIDを非表示/違反報告)
アレン - ウォォォォォ続きが気になりすぎるwwwwwwwwww (2017年12月30日 21時) (レス) id: a8644baa2a (このIDを非表示/違反報告)
優 奈(プロフ) - 緋桜さん» あいつはこの作品を読んでくださってる方々全員の敵ですね、私も書きながら絶賛いらいらしてます← (2017年12月30日 12時) (レス) id: 5fb539f624 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:優 奈 | 作成日時:2017年12月9日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。