帰り道 ダーマside ページ8
ダーマside__
『お待たせ』
そう言ってふわりと微笑む彼女。
花柄のワンピースを着ていて、
とても、似合っている。
まるで里奈のために作られたかのような。
ダ「全然待ってねぇよ。あ、ケーキうまかった。
さんきゅ」
『ほんと?よかった!!・・・どうしたの?
そんなに見て。あ、もしかして服、変かな?』
と不安そうに尋ねる彼女に、
いや、すっげぇ可愛い。里奈によく似合ってる。
なんて言葉をかけてあげれたら。
でも、現実は、
ダ「いや、変じゃ、無い」
そううまくはいってくれない。
『ほんと?良かった
このワンピースね、すごくお気に入りなんだ!』
褒めることすらうまくできない俺に。
彼女は、あの天使のような笑顔で。
そう答えてくれた。
と思ったのもつかの間。
真剣な顔で
『あ、そういえばさダーマさんって
彼女とか・・・居ないんですか』
なんて尋ねてくるものだから。
_____期待してしまう。
ダ「いないよ」
『ほんとですか!?
・・・良かった』
そんな顔、やめてくれ。
そんな安心したような顔で
良かった
なんて。
ダ「里奈は?」
『え?』
ダ「彼氏とか、いねぇの?」
『いないよ!!』
ダ「・・・好きな人、とかは?」
『・・・気になる人なら』
顔を赤くして言うもんだから。
_____期待が募る
『ダーマさんは、好きな人とかいないんですか』
ダ「いるよ」
『・・・っ』
そう言って彼女を見ると
悲しそうな顔をしていた。
そんな顔をされたら
_____そう思ってしまいたくなる
ダ「どうした?」
『いえ・・・ でも、好きな人がいるなら
私と遊びに行かない方がいいんじゃ』
ダ「いいんだよ
俺が遊びたいって言ったら遊ぶ
・・・やっぱり嫌か?」
『嫌じゃない!
けど、好きな人に誤解されちゃうよ?』
ダ「いいんだよ、だって」
好きな人はお前だから。
なんて、言えるわけもなく。
『え、だって、何?』
なんて不安そうに尋ねられた。
ダ「こっちの話
むしろ、里奈はいいのかよ、
・・・気になる奴に誤解されるんじゃねーの」
『それなら大丈夫だよ、だって』
ダ「だって、何?」
『ふふっ、内緒』
いたずらに笑う。
『私の"だって"の続きと
ダーマさんの"だって"
の続きが一緒だといいな』
俺に聞こえないぐらいの音量でそう言った。
耳がいいため、全部丸聞こえだが。
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優 奈(プロフ) - 玖紺さん» ダーマ様大好きなんです・・・もうほんとに彼は最高です・・・そしてまさかの玖紺様からのコメント・・・作品読ませていただいてます・・・尊すぎる・・・神や(土下座) (2018年1月29日 23時) (レス) id: 5fb539f624 (このIDを非表示/違反報告)
玖紺(プロフ) - ダーマ様メインのお話…尊いです(土下寝) (2018年1月29日 21時) (レス) id: 12a25ca6fe (このIDを非表示/違反報告)
優 奈(プロフ) - アレンさん» 毎日更新してますので是非続きを毎日ご覧くださいwww (2017年12月31日 19時) (レス) id: 5fb539f624 (このIDを非表示/違反報告)
アレン - ウォォォォォ続きが気になりすぎるwwwwwwwwww (2017年12月30日 21時) (レス) id: a8644baa2a (このIDを非表示/違反報告)
優 奈(プロフ) - 緋桜さん» あいつはこの作品を読んでくださってる方々全員の敵ですね、私も書きながら絶賛いらいらしてます← (2017年12月30日 12時) (レス) id: 5fb539f624 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:優 奈 | 作成日時:2017年12月9日 12時