水と風【鬼滅の刃】

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「おい、起きろ」





ん？この声は、





「実弥？！」





そこには隣の家に住んでいる不死川実弥がいた。





流石に実弥には裸は見られたくないと思い、





布団の中から手を伸ばす。





服がない。





あれ、着てる。





義勇さんもいつの間にかいなくなっている。





義勇さんが着せてくれたのかな。





申し訳ないな、





実弥を始め、柱の皆さんとは顔見知りで、





特に胡蝶しのぶさんと甘露寺蜜璃さんとは





仲が良い。





女同士っていう理由もあるけど、





何より相談に乗ってくれる。





実弥が初めて私を、柱達の元へ連れて行った時。





真っ先に話しかけてきてくれたのは、





しのぶさんと蜜璃さんだった。





同時に私は義勇さんに一目惚れをしていた。





その話にも付き合ってくれた。





二人と話していくうちに、





その中に義勇さんも入り、





気がついたら義勇さんと二人で過ごすことが





多くなっていた。





付き合ってはいないけれど、





二人で街に出かけたり、





お互いの屋敷に遊びに行ったりと、





基本無口な義勇さんだが、





二人でいるときはよく話してくれた。





私がご飯を作ると美味しいと言ってくれ、





新しい着物を着ると可愛いと言って、





いつも義勇さんは私を照れさせる天才だった。

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