嫁いだ先は【波羅夷空却】

嫁ぎ先23 ページ24

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｢ただいまー｣


『...！！おかえりなさい！！』





空却さんが家を出てから3時間

ようやく帰ってきた





『ど、どうでした...？』


｢...おら、見てみろよ｣




ワクワクしながら袋を覗くと、そこにはチーズケーキが2つ入っていた





『2つ！！わぁぁありがとうございます！！』



｢つーことで、2日間サボり見逃せよな！！｣



『...分かりました。でも、お義父さんには内緒ですからね』



｢おう。んじゃ早速テレビでも見るかな〜｣





よし、ダメにならないうちに冷蔵庫に入れてこよ〜


まぁ家事が少し増えたけど、この寒い中並んできてくれたんだし


今回は私の負けだなぁ





〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜




『...美味すぎる』



なんだこれなんだこれ、思ってた10倍は美味い


クリーミーさが他のチーズケーキと比べ物にならない...





｢お、もう食ってんのか｣




『ほんっっっとにありがとうございます。めちゃくちゃ美味しいです』



｢拙僧にも1口くれよ｣



『え、嫌ですよ』




｢はぁ！？！買ってきてやったじゃんか！！｣




『だから2日間のサボりを見逃してあげるんです。もう取引は終わってるんで』




｢1口ぐらいいいだろうが！！｣




ちょっとからかい過ぎたかな...

めちゃくちゃ怒ってる





『...冗談ですよ。はい、口開けて下さい』



｢あー｣





すっと空却さんの口にチーズケーキを入れる


あ、何にも気にせずあーんしちゃった...


それに間接キスも...





まぁ空却さん気にする人じゃないか





｢ん、うめぇなこれ｣



『ですよね〜！ほんと、生きてて良かったです』




また食べ始めようとすると、なぜか空却さんにフォークを取られた





『え、ちょ返してくださいよ。あげませんよ』



｢ほい、次は拙僧があーんしてやるよ｣





そう言いニマニマして空却さんはチーズケーキを掬って差し出してきた




『なんでですか...』



｢いーから、早くしねぇと拙僧が食っちまうぞ｣



『食べます！はい食べます！』





んんん、やっぱ美味しい...


まだこれがもう1つ丸々残ってるなんて...





『美味しかった〜。残りの1個は明日に取っとくんで絶対に食べないでくださいね』




｢へぇへぇ、分かってるっつの｣






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ちょっと恋人っぽいことして見たかった空却

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