☆ドジ人間 ページ5
『 ここ … 』
ビロードウェイの端っこに見つけたのは
なんとも言えない1つのボロい劇場。
( 今まで見てきた中ではるかにボロい… )
まだやってるのか ?
なんて、失礼極まりないことを考えていると
「マ、MANKAIカンパニー !
よ、よろしくお願いしま〜す !」
劇場の前でチラシ(?)を
配っている男の人が目に入った。
ここまで歩いてくる間に
どこの劇団もしていた事だ。
だから珍しい光景じゃない。
でも 何か様子が違うように思えた。
「 何あれ〜 。 ダサいんですけどぉ 」
「 必死に配ったところで 無駄なのにねぇ 」
必死に配る男を見ては
心にもない言葉を放つ人々。
( 言い過ぎじゃね… ?)
… なんて思ってしまってるあたり
自分は本当にお節介にも程があると思う。
「マ、MANKAIカンパニー !
よろしく … っ うわぁ … !」
1人で考えていると
チラシを配っていた男の人が
派手にコケた。
( 何もないところでコケるとか… ドジなのか… ? )
たくさんのチラシが
あちらこちらに飛び散る。
「うわっ…見てよあれ 」
「行こう行こう !」
心にもない言葉を放っていた人々は皆
見て見ぬ振り。
本当 あーゆーの恐い。
( … なんて、あれが1番正しいのかも )
人というのは自分に関係の無いこと
めんどくさいことは避ける傾向にある
だから 手を出さないことが一番。
そう思ってる
そう思ってるはずなのに …
足が勝手に動いちゃってる僕は
本当にお節介の極みだと思う。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 9人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：肉まん | 作成日時：2018年10月19日 0時
