かすみ草 (ページ10)

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「あっ…… 」

『ごめんねおどかしちゃって』

閑也くんはそう言って手に持ってたレジ袋を持ってくれた

『重そうでしかもあそこのお店の制服だったし背が低い従業員の方ってきみ…？しかいないからもしかしてと思って』

『でも怖い思いさせちゃってごめんね』

「あっ、いやこちらこそすいません… 」

「荷物、ありがとうございますもう大丈夫なんで… 」

『んーん今からお店行くし持つよあっでも1個は持っとかないと店長に怒られちゃうか』

そう言って笑って2本と1本で分けてた牛乳を合わせて絶対に重いレジ袋を軽々と持ってくれた

「すいません… 」

『じゃあ行こっか』

お互いレジ袋を持って並んで歩き、側から見たらどういう関係に見えるんだろうとか考えてしまう

「ただ今戻りました！」

店長「はーいってあれ？吉澤さんがなんでもってるの！」

頭の中で店長の言う "吉澤さん" がループする

『たまたまこの子見つけて重そうで俺から持ったんで気にしないでください、！』

閑也くんがそういうとなんかもうごめんねと店長が言い店長と閑也くんで会話が始まる

店長が "吉澤さん" と呼びここでやっと本当に閑也くんなんだと再確認した

勘違いしちゃだめ

お店がすきで来てくれてるだけ手伝ってくれただけなんだから

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