か す み 草

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レッスン室に向かう最中








『 なあ海人 』








中「 ん？ 」








『 あの店に行く理由は家が近いだけだからじゃないんじゃないみたいなの言ってたじゃん 』








中「 んーあ、うんうん言った言った 」









『 その通りかも 』









中「 え！どういうことよそれ 」









『 すきな子ができたのかも？……しれない？ 』








中「 すじや超耳赤いよ 」








海人はこどもっぽい満面の笑顔








『 こんな感じ久しぶりだしさあんまわかんないんだよね〜 』








中「 どんな子なの？ 」









『 背は低くて顔も普通で 』








『 んーなんだろなぁこれと言ってすきになる所はないはずなんだけどさほっておけないんだよね、目が離せないみたいな 』









中「 ほぉほぉ 」









海人がニッタニッタしてて俺海人に何言ってんだって恥ずかしくなってきた









中「 名前聞いたの？ 」









『 聞けないよなんか変なおっさんになるじゃん！ 』









中「 いやもうそこまで来たら聞けよ？？？ 」









"絶対次聞けよ！！" "俺もその店つれてって" とずっと言われながら次のコンサートに向けての練習を始めた








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