染める（緑） (ページ31)

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極限に疲れると無性に甘えたくなっちゃうていうのがあって

それには別に恥ずかしさもなにもなく忠義くんに接してたら勘付かれてたみたい

それでもわたしより忙しい忠義くんの前で "疲れた" なんて言いたくなくてでも理由なんてそれしかなくて小さくそう答えたら振り返って

『そうかそうか、最近A頑張ってるもんなあ』

って子どもをあやす様に頭を撫でながら言う

「忠義くんの方が疲れてるでしょ、？」

『んーどうやろなー疲れたって思ってもおれは自分でこの世界入ったしなあ、いつも楽しいで？おれは就活とかせんかったからAのこと尊敬やわあ』

自分の仕事を楽しいって言えるってすごいなあ、わたしもそんな仕事できる様になりたいな、と思った

『 Aちゃんは疲れたら甘えたさんになるんですねえ～』

と言ってわたしのほっぺたを伸ばす

「ん、も、やめてよ」

朝の番組を一緒に見てたらもう忠義くんの仕事の時間になっちゃって

『マネージャー下ついたって、じゃあ行ってくるな？ここおる？一緒に出る？』

「いるけど、、いかないでよ」

と言うと忠義くんの顔が緩んだ

『ごめんなあ、行かなあかんねん』

『何しててもいいしさ、ゆっくりしとき？』

と言って頭をポンポンとして家を出て行った

んー、、なにしよう

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