その忍……名家の因縁【６】 ページ10
＊
私たちが見守る中、二人は睨み合っている。
「強がっても無駄だ。立ってるのがやっとだろ。アナタは生まれながらに日向宗家という宿命を背負った…力のない自分を責め続けた。けれど人は変わることなど出来ない……！」
エリート君はヒナタから一切目を話さずに言葉を紡いでいく。
「もう苦しむ必要は無い。楽になれ！！」
「……それは違うわ、ネジ兄さん」
今まで黙って聞いていたヒナタがそっと口を開く。エリート君の眉毛が少し上に上がった。
「だって、私には見えるもの……宗家と分家の運命の中で苦しんでるのは私よりも、アナタの方──」
ヒナタがそう言った瞬間、エリート君の目付きが変わり場内にピリッとした空気が立ち込めた。
エリート君はヒナタに向けて走り出した。って！殺意ビンビンだし！ヤバいって！！
「ネジくん！試合はもう終了です！！」
ハヤテくんの制止も聞かずに攻撃しようとしたエリート君の体は、ハヤテくん、カカシ先生、ガイ先生、お姉様によって止められた。
「なんで他の上忍まで出しゃばる……こんなとこでも宗家は特別扱いか……！」
その瞬間、急にヒナタが膝から崩れ落ち血を吐いた。
『ヒナタ！！』
私は急いで降りてヒナタの元へ駆け寄る。私に続いてサクラもナルトもリーくんも降りてきた。
『ヒナタ！大丈夫！？』
「やばいわよ、この顔色……」
「おい！ヒナタ！！大丈夫か！？おい！！」
私たちの声も届かず、ヒナタはそっと目を閉じていった。多分気絶だと思うんだけど……ヒナタ、死んじゃったらどうしよう……！
私のそばではエリート君がナルトに忠告をしている。
落ちこぼれは変わらないままだとかなんとか。それにキレたナルトがエリート君に殴り掛かったが、リーくんが阻止したみたい。
突然、目の前で横にされてるヒナタが血を吐いた。ヒナタの血が少し顔にかかった。
『ヒナタ！！ヒナタ！！！』
「医療班は何してる！？早く！！」
お姉様が怒号を飛ばすと、医療班の人たちが急いできた。
「君、どいてくれるか？」
『……ヒナタ』
「あ〜もう！どけ！！」
ヒナタの前で呆然としている私を医療班の人は思いっきり突き飛ばした。医療班の人はテキパキと作業を進め、ヒナタを担架に乗せると素早く場内を後にした。
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目玉焼き隊隊長(プロフ) - meijiさん» 返信遅くなりました！申し訳ありません…コメントありがとうございます！ (2022年7月3日 1時) (
レス) id: eeaf961965 (このIDを非表示/違反報告)
meiji(プロフ) - コメント失礼します!とっても面白いです！更新を愉しみにしてます‼️ (2022年6月20日 7時) (レス) id: 16e0dfbcb3 (このIDを非表示/違反報告)
目玉焼き隊隊長(プロフ) - アリスさん» コメントありがとうございます！嬉しいお言葉です！更新頑張ります！ (2022年3月20日 18時) (レス) id: eeaf961965 (このIDを非表示/違反報告)
目玉焼き隊隊長(プロフ) - ruriniganaさん» ありがとうございます！気長にお待ちください！ (2022年3月20日 18時) (レス) id: eeaf961965 (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - 初めてコメントさせていただきます！面白く最新話まで一気に見てしまいました！続きも楽しみにしています！ (2022年3月19日 20時) (レス) id: 401a6481e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：目玉焼き隊隊長 | 作成日時：2022年1月14日 1時
