6ロロノア・ゾロ ページ8
海軍基地のある島に降り立った3人は、ルフィの「メシ!」というセリフにより食事をしたあと海軍基地に来ていた。
ルフィは目の前に立ちはだかる壁にヒョイと手をかけると、身を乗り出して中を見回した。
「魔獣はどこかなー?」
『ルフィさん…危ないですよ』
シエルは不安げにルフィを見つめるが、ルフィは「大丈夫!大丈夫!」と軽くあしらうとストッと地面に着地した。
「覗いて見えるようなところにはいませんよ。きっと奥の独房かなんか……」
「いいや!なんかいるぞ!向こうに!」
ルフィはコビーの制止も聞かずに、"魔獣"が見える所へと走っていく。
コビーは急いでルフィの後を追うが、シエルはのんびりとルフィとコビーの後をついて行った。
「お、いたいた!シエルも見てみろよ!」
ルフィに言われ、恐る恐る手を壁にかけるシエル。ロロノア・ゾロが怖くて恐る恐る手を伸ばした訳では無い。壁にをよじ登るという行為が初めてだから恐る恐るなのだ。
『よっと…あのお方がロロノア様』
「あの縄ほどけば簡単に逃がせるよなー」
『そのようですね』
ルフィとシエルの言葉を聞き、コビーが飛び上がる。そして、解いたりしたらルフィ達が殺されてしまう!と叫んだ。
その時、ロロノアが顔を上げ3人に声をかけた。
「おい…おまえら……ちょっとコッチきて縄解いてくんねぇか?もう九日間だ…さすがにへばりそうだ」
ロロノアはそう言ってニヤリと笑う。シエルが『解いて差し上げましょう。死んでしまいます…あの方』と言うと、ルフィは「そうだな!」と笑った。
そのとき、必死に2人を止めようとしていたコビーの隣にガタッとハシゴがかかった。2つ結びの女の子はルフィ達に「しーっ!」と言うと、基地の中へと入っていった。
女の子はロロノアに近づくと、不格好なおにぎりを2つ差し出した。しかしロロノアは怒鳴り女の子を近づけまいとする。
「いらねえって言ってんだろ!踏み殺すぞ、ガキ!」
とロロノアが叫んだとき、ガチャリと刑場から基地の屋内へと繋がる扉が開いた。
変な髪型の男が数人の海兵を引き連れてきたかと思うと、女の子のおにぎりを勝手に食べ「甘くて食えるか」と踏み潰してしまった。
「ひどいよ…私、一生懸命作ったのに…」
ポロポロと涙を零す少女を、ヘルメッポは海兵に命じ塀の外へと投げ捨てた。
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星 - 小説めちゃくちゃ面白くて大好きです!続きがとても気になります!更新楽しみにしています! (1月1日 5時) (レス) id: 5b6bab53ae (このIDを非表示/違反報告)
みーしゅ - 続きが楽しみです! (2022年6月29日 15時) (レス) id: 3a83b33499 (このIDを非表示/違反報告)
目玉焼き隊隊長(プロフ) - 緑色になりたい()さん» コメントありがとうございます!お待たせしてしまい申し訳ないです…。しばらくの間更新できない状況が続きますが必ず更新するので今しばらくお待ち頂けるとありがたいです( .. ) (2022年3月27日 23時) (レス) id: eeaf961965 (このIDを非表示/違反報告)
緑色になりたい() - コメント失礼致します!このお話を愛読しているものです。このお話めちゃくちゃ好きです!更新停止とありますがもうしばらく更新しない予定なのでしょうか?いつも更新楽しみにしているので無理のない程度に頑張ってください! (2022年3月24日 8時) (レス) id: 474e2f0f3d (このIDを非表示/違反報告)
目玉焼き隊隊長(プロフ) - まやさん» お返事大変遅くなりました。申し訳ありません!必ず更新致しますのでもう暫くお待ちください! (2021年9月11日 12時) (レス) id: eeaf961965 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:目玉焼き隊隊長 x他1人 | 作成日時:2020年5月23日 23時