２２"格"の違い ページ24
カバジとの戦いのなか、三度傷を抉るように蹴られたゾロは地面にうずくまるように転がっていた。
「貴様の仲間らの妙な能力のお陰で、こっちはとんだ災難だ」
カバジはキーコキーコと一輪車をその場で漕ぎながら、続ける。
「いくら"海賊狩り"だとて、我々バギー一味を敵にしたことは失敗だったな。
討ち取った！ロロノア・ゾロ！！」
そして、カバジは顔をあげないゾロに向かって剣を振り上げた。
しかし、すくっと立ち上がったゾロに呆気なく飛ばされてしまう。
「鬱陶しい野郎だぜ。オレの傷をつつくのがそんなに楽しいか！！」
ゾロはそう言うなり、ザクっと自らの腹を切った。
「ハンディはこれくらいで十分か…？オレとお前の格の違いを教えてやるよ」
ゾロとカバジが再び戦い始めると、ナミは「ふっ」と息を吐き、ルフィとシエルの肩を叩いた。
「ねぇ、聞いて。
吹き飛んだ酒場の裏に小屋があるの。宝はそこにあると思う。
"
ルフィはあまり呑み込めてない顔で、シエルはバギーをチラリと見て…2人は頷く。
「私とシエルは宝を盗みに行くわ。あんた達が勝とうが負けようが、興味無いしね。
でも海図を盗んでこれたら、改めて手を組みましょう？」
「ん？待てよ。
おい！シエルはおれの仲間だぞっ！」
「分かってるわよ。私のボディガードをしてもらうのよ！ね、シエル？」
『え…えぇ。ルフィさんがよろしいなら、姫に着いて行かせていただきます』
ウィンクと共にシエルの方をむくナミ。
そんなナミに押されつつシエルが頷くと、ルフィは腕を組みながら「んー？まあ、いいのか？」などと言っている。
❀
「ね、足音立てちゃダメよ」
『承知しました』
2人はそろりそろりと小屋の影まで歩く。
『姫』
「んー？」
『姫はなぜ泥棒をするのですか？なぜ海賊がお嫌いなんですか？』
シエルの質問にナミは目を逸らす。
シエルの瞳を見つめていると「この人は信用できるかも」などと思えてきてしまうのだ。
「…ねぇ。私のこと、仲間だって思ってくれてる？」
『もちろんです』
ナミはシエルの言葉を聞くと、自嘲気味に笑った。
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星 - 小説めちゃくちゃ面白くて大好きです！続きがとても気になります！更新楽しみにしています！ (1月1日 5時) (
レス) id: 5b6bab53ae (このIDを非表示/違反報告)
みーしゅ - 続きが楽しみです！ (2022年6月29日 15時) (レス) id: 3a83b33499 (このIDを非表示/違反報告)
目玉焼き隊隊長(プロフ) - 緑色になりたい()さん» コメントありがとうございます！お待たせしてしまい申し訳ないです…。しばらくの間更新できない状況が続きますが必ず更新するので今しばらくお待ち頂けるとありがたいです( .. ) (2022年3月27日 23時) (レス) id: eeaf961965 (このIDを非表示/違反報告)
緑色になりたい() - コメント失礼致します！このお話を愛読しているものです。このお話めちゃくちゃ好きです！更新停止とありますがもうしばらく更新しない予定なのでしょうか？いつも更新楽しみにしているので無理のない程度に頑張ってください！ (2022年3月24日 8時) (レス) id: 474e2f0f3d (このIDを非表示/違反報告)
目玉焼き隊隊長(プロフ) - まやさん» お返事大変遅くなりました。申し訳ありません！必ず更新致しますのでもう暫くお待ちください！ (2021年9月11日 12時) (レス) id: eeaf961965 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：目玉焼き隊隊長 x他1人 | 作成日時：2020年5月23日 23時
