17姫と呼ぶ ページ19
シエルにバギー海賊団が怯えている間に、逃走を試みるルフィ一行。
ゾロは大怪我をしているのにも関わらず、ルフィの入った檻をその身ひとつで持ち上げた。
「おい!ゾロいいよ!!はらわた飛び出るぞ!」
『ゾロさん…私が持ちますわ!』
「女にやらせるわけにゃいかねーだろが。飛び出たらしまえばいい」
『あ、それもそうですね!』
「アホかー!!飛び出たら死ぬわよ!!なに当然みたいな顔してんのよ、あんた達二人!」
「オレはオレのやりたいようにやる……口出しすんな…!」
シエルがゾロ(+ルフィ)について行こうとしたとき、ナミにグッと腕をひかれた。
『航海士様…?どうされました?』
「鍵を盗むのよ!アンタ、私のこと守ってくれるんでしょう!?」
『え、ええ…もちろんです』
二人はバギー海賊団の基地に入り込むと、鍵の置き場に一直線に向かった。
そして、ナミは鍵を指にかけながらシエルに言う。
「あと、私は航海士じゃない!ナミよ。姫って呼んでね♡」
『承知しました、姫!私はスチュアート・シエルと申します』
「ふーん、シエルね。アンタとは上手くやっていけそうだわ!」
ゾロ(+ルフィ)に追いつくと、二人は道に転がっていた。それに加え、汚らしい犬もいる。
「あんた達一体何してんの。こんなところで転がってたらバギーが来ちゃうわよ」
「「よォ航海士」」
「誰がよ!!一応お礼しに来たのよ、助けてもらったからね。ほら…」
ナミは犬の目の前に鍵を投げる。その鍵を見て、ルフィは「これで出れる」と喜んだのだが。
犬がジーッと鍵を見つめ、咥え、上を向き……そのまま飲み込んでしまったのだ。
「「「『…!』」」」
皆、唖然と口を開ける。ルフィはガバッと檻の中から手を伸ばし犬を引っ掴んだ。
「このいぬぅ!!吐けっ!餌じゃないんだぞ!」
『…いくらなんでも雑食すぎるのでは。あ、あの鍵クッキーで出来てたのでしょうか?』
「シエル……あんた、なかなかの天然って言うか世間知らずって感じね」
『ええ。"世間知らず代表だ"と前ご主人様に言われたことがありますわ!』
「「誇るなっ!!」」
シエルはナミの呆れた声に対し、胸を張って答えた。ナミとゾロは声を揃えてつっこんだ。
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星 - 小説めちゃくちゃ面白くて大好きです!続きがとても気になります!更新楽しみにしています! (1月1日 5時) (レス) id: 5b6bab53ae (このIDを非表示/違反報告)
みーしゅ - 続きが楽しみです! (2022年6月29日 15時) (レス) id: 3a83b33499 (このIDを非表示/違反報告)
目玉焼き隊隊長(プロフ) - 緑色になりたい()さん» コメントありがとうございます!お待たせしてしまい申し訳ないです…。しばらくの間更新できない状況が続きますが必ず更新するので今しばらくお待ち頂けるとありがたいです( .. ) (2022年3月27日 23時) (レス) id: eeaf961965 (このIDを非表示/違反報告)
緑色になりたい() - コメント失礼致します!このお話を愛読しているものです。このお話めちゃくちゃ好きです!更新停止とありますがもうしばらく更新しない予定なのでしょうか?いつも更新楽しみにしているので無理のない程度に頑張ってください! (2022年3月24日 8時) (レス) id: 474e2f0f3d (このIDを非表示/違反報告)
目玉焼き隊隊長(プロフ) - まやさん» お返事大変遅くなりました。申し訳ありません!必ず更新致しますのでもう暫くお待ちください! (2021年9月11日 12時) (レス) id: eeaf961965 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:目玉焼き隊隊長 x他1人 | 作成日時:2020年5月23日 23時