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「すまない！...はぁ、はぁ」
膝に手をつき、息を整えているのは佐久間だ。端正な顔立ちによく似合う、カジュアルな格好をしている。
対して、謝られているのはAだ。全体的に白でまとめた服を着ているAは、佐久間からみたら天使のようだったろう。
「大丈夫ですよ。そんなに、待ってませんから。」
佐久間に申し訳なさそうに手を振るA。
「じゃあ、行きましょうか。」
*
会場に向かうため、二人はバスにのった。休日のためか、子連れの親子が多い。後ろから二番目に座る二人は、窓の外を眺め(佐久間はきっと隣の女の子をだろう)、ときどきポツリポツリと話をした。
「テストはどうだった？」
「いつもと変わらないです。佐久間先輩はどうでした？」
「いつもと変わらないな。」
しばらく、バスに身を預けたあと、二人はあるバス停で降りた。すぐ前には、会場である大きな建物が立っており、サッカーファンや選手、その家族などで溢れかえっていた。
「今時のサッカービジネスは大きいですね。アレスも動いてるようですし。」
キョロキョロと辺りを見回しながら、王帝月ノ宮の文字をトーナメント表に見つけたAはそう呟いた。
「そうだな。アレスか.....。」
佐久間は、眉間にシワを寄せ、目の前を通っていったピンク髪の少年を睨み付けた。Aは気付いていないが、その少年は先ほど、Aをじっと見つめていたのだ。
「野坂さん、知り合いでも？」
「ああ。これから知り合いになるさ。」
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目玉焼き隊隊長(プロフ) - 初めまして、ありがとうございます！読みやすいと言われるのは初めてで、すごく嬉しいです！更新、頑張ります！ (2019年12月9日 21時) (
レス) id: 1a796aba38 (このIDを非表示/違反報告)
ユイ(プロフ) - 初コメ失礼します！小説の内容がめちゃめちゃ読みやすくて好きです…！更新これからも頑張ってください！ (2019年12月9日 18時) (レス) id: 6ae36e2f02 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：目玉焼き隊隊長 x他1人 | 作成日時：2019年10月10日 18時
