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最後の恋人〖マッシュ・バーンデッド〗 ページ3

恋人ができた。


「Aちゃん、授業遅れるから早く行こう」


彼の名はマッシュ・バーンデッドくん。優しくてかっこいいけど、初心でシュークリームが好きというかわいい一面もある。


「うん!今行くね!」


そんな彼のことが心の底から好きだと思った。





ある日、マッシュくん、フィンくん、私の3人で廊下を歩いていた時。マッシュくんの肩に誰かがぶつかって来た。


「痛ってェな……!」


「あ、ごめんなさい」


「!」


顔を上げたその人の顔には見覚えがあった。中等部の頃に付き合っていた元彼だった。


なんでこんな所に……と思っていたら、目が合ったがすぐに逸らした。不服そうにしたソイツはまずフィンくんに話しかけた。


「なぁ、フィンくんだよな?さっき先生が超探してたぜ」


「え!?ウソ!!2人ともごめん僕行くね!」


「まっ……!」


“待って” という間もなくフィンくんは走り去って行った。100%彼のウソだ。私たちが付き合っているということは噂になっていたから、彼の耳にも入ったんだろう。


「…………一体何の用?」


「A〜お前可愛くなったよな〜!」


なんて、ニヤニヤしながら私に手を伸ばす。何が“可愛くなった”だ。


『お前可愛くもないしつまんねェ。飽きた』


『見ろよあの顔、可愛すぎんだろ。もう俺あのコと付き合おうかな〜』


私の事を散々好きだとか、幸せにするとか言っていた癖に化けの皮が剥がれると殴って貶して金を巻き上げ、挙句の果てには浮気。二度と会いたくないと思っていたのに、まさか編入して来るなんて。


伸びた手でまた殴られる────と身構えたが、その手が私に触れることは無かった。


「Aちゃん、この人知り合い?」


「イダダダダ!!離せよ!!!」


彼の手を鷲掴みにしているマッシュくん。骨がミシミシと悲鳴を上げているのが聞こえた。


「マッシュくん…………」


「コイツはなァ!昔俺と付き合ってたんだぜ!ハグもキスもその先も───痛ッた!!!!!!」


「…………ふーん」


「イダダダ!!痛いって!!!!」


「今は僕の彼女だから。二度と話しかけないで」


「悪かった!!もう話しかけません!!!!」


あんなにいつもニヤニヤしてプライドの高さはエベレスト級の彼が泣いて謝っているところを初めて見た。それと同時に、マッシュくんがこんなに怒っているところも初めて見た。

▽→←▽



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イオリ - 私も勘違いしちゃいました (4月29日 12時) (レス) @page8 id: 7d6a5219c4 (このIDを非表示/違反報告)
注射 - レインの夜が…タイトルで…勘違いを…してしまいました… (4月3日 22時) (レス) @page5 id: 989a98e326 (このIDを非表示/違反報告)
柏餅(プロフ) - うぃsyさん» 共感すぎて私も死にます (2月12日 7時) (レス) id: 55951e8f98 (このIDを非表示/違反報告)
うぃsy - 柏餅さん» ほんとにわかります(泣)嫉妬神すぎて死にます (2月11日 22時) (レス) @page4 id: 4b0e14d64e (このIDを非表示/違反報告)
柏餅(プロフ) - マジでマッシュ嫉妬神すぎて神です! (2月11日 13時) (レス) @page4 id: 55951e8f98 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:海於 | 作成日時:2024年2月11日 8時

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