7 ページ8
シゲアキside
病室に入ると、点滴をして眠っているけいがいて、傍に行く。
母さんがしゃがんでけいの手を握ると、それに反応するかのようにけいが目を開ける。
「けい、けい、わかる?」
「母さん..?」
弱々しく答えるけい。
どちらかと言うと、この時まで俺の方が体が弱かったから、少し衰弱しているけいを見て不安になる。
「シゲ、祐也、ちょっと飲み物買ってこよう」
たかがちょっと意味あり気にこちらを見る。
多分"母さんとけい2人きりで話させてあげよう"って意味。
近くのコミュニティ広場みたいな所に来て、自販機で飲み物を買ってくれたたか。
自分の飲み物を買ったあと、俺の隣に座る。
祐也は近くにあったボールを蹴って遊んでる。
「昨日、母さんには話したんだけど。」
「何を?」
「けいのこれからの事。昨日医者に言われたんだ、けい、大人になれないかもしれないって。」
「は?なにそれ?」
思いもしなかった言葉に強めな言い方になる
「慢性疲労症候群って、大きくわけて2つに分けられるらしくて、それが精神疾患と免疫疾患。けいの場合、免疫疾患なんだって。」
「..どういう事?」
「免疫系が異常を起こして症状を起こすらしい。普通に治療すれば高確率で治るけど、けい、免疫力弱いだろ..。」
なんとなく、たかの言いたい事がわかった。
この話を聞いて、昨日母さんは何を思ったのだろう。
もっと強い体に産んであげたかった、そう思ったに違いない。
これは誰のせいでもないのに。
こんなの、防ぎようが無かったんだよ。きっと。
そう思いこまないと、何かが溢れ出てきそうで怖かった。
106人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
冬楓(プロフ) - やなさん» え!!本当ですか!?嬉しすぎて泣いてます~!!ぜひ!いつでもいらしてください!! (2017年9月3日 20時) (レス) id: e15b931daf (このIDを非表示/違反報告)
やな(プロフ) - 冬楓さん» えー!読んで下さってたんですね!私も舞い上がってますw冬楓さんの作品好き過ぎて全て制覇しております///今後も応援しております!!また来ますね♪ (2017年9月3日 17時) (レス) id: bdb9a67287 (このIDを非表示/違反報告)
冬楓(プロフ) - やなさん» コメントありがとうございます!!やなさんにそう言ってもらえてすごく光栄です!!実はずっと前からお話読ませていただいてるので、コメントがきた時舞い上がっちゃいました(笑) 本当にありがとうございます!更新もう少しお待ちいただけると幸いです。 (2017年9月1日 23時) (レス) id: e15b931daf (このIDを非表示/違反報告)
やな(プロフ) - 弱ってる小山さん大好きです;;このお話も大好きです!更新待ってます! (2017年9月1日 22時) (レス) id: bdb9a67287 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:冬楓 | 作成日時:2017年7月9日 16時