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シゲアキside
────現在。
｢あの時さ、俺らまだ小さかったからたかが何に謝ってんのか分かんなかったじゃん。でも、今だったらわかるだろ？なんとなく。｣
あの時謝ってたのは、多分俺らに。
生まれつき病気を持ってしまったせいで、俺らが母さんといる時間が少なくなってしまったから。
"母さんとってごめんな"
って。
さっき話を聞いた時にも、"あの時は申し訳ない気持ちでいっぱいだった"と言っていた。
｢でもさ、やっぱり違うと思う。俺らからしてみればけいは大切な家族なんだよ。たかも祐也も。だからさ、やめね？そういうの。｣
言いながら少し恥ずかしくなって左手で後頭部を掻く。
｢..俺、たまに凄く不安になるの。｣
今まで黙って話を聞いていたけいがポツリと話す。
｢先生には病気の症状だって言われたけど、でも、たまにネガティブな考えしか、できなくなって、俺必要ないんじゃないかとか、考えちゃって。｣
途切れ途切れで話すけいの声は心なしか震えていて
｢でも、シゲの話聞いてちょっと安心した。｣
そう言うと涙でぐちゃぐちゃの顔を綻ばせて笑顔になるけい。
その笑顔は前みたいに無理矢理作った笑顔じゃなくて、小さい頃によく見た、あの心が暖かくなるような笑顔だった。
｢俺、手術受けるよ。｣
次の日、前日にはもう退院した俺がまたけいの部屋を訪ねるとそう言ってまた笑顔を見せてくれたけい。
｢たかに相談したらさ、お金はけいが心配する事ないって言ってくれてさ。｣
"俺、今人気絶好調だからって笑"
たかの真似をしながらケラケラ笑うけいが何だか懐かしくて、凄く心が落ち着いた。
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冬楓(プロフ) - やなさん» え！！本当ですか！？嬉しすぎて泣いてます~!!ぜひ！いつでもいらしてください！！ (2017年9月3日 20時) (
レス) id: e15b931daf (このIDを非表示/違反報告)
やな(プロフ) - 冬楓さん» えー！読んで下さってたんですね！私も舞い上がってますｗ冬楓さんの作品好き過ぎて全て制覇しております///今後も応援しております！！また来ますね♪ (2017年9月3日 17時) (レス) id: bdb9a67287 (このIDを非表示/違反報告)
冬楓(プロフ) - やなさん» コメントありがとうございます!!やなさんにそう言ってもらえてすごく光栄です!!実はずっと前からお話読ませていただいてるので、コメントがきた時舞い上がっちゃいました（笑） 本当にありがとうございます！更新もう少しお待ちいただけると幸いです。 (2017年9月1日 23時) (レス) id: e15b931daf (このIDを非表示/違反報告)
やな(プロフ) - 弱ってる小山さん大好きです；；このお話も大好きです！更新待ってます！ (2017年9月1日 22時) (レス) id: bdb9a67287 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬楓 | 作成日時：2017年7月9日 16時
