私のヒーロー、君のヒーロー【白石蔵ノ介】

３４話 ページ34

白石side





蔵「財前、早く行くで！」






光「そんなに急がなくてもA先輩が逃げるわけじゃないっスから」







蔵「まぁ、そうやけど早く会いたいやん！」






部室でのろのろ着替える財前を見て少しイライラする





謙也ぐらい早く着替えてくれたらええのに





光「はい、着替えましたよ」





蔵「ほな、行くで！」







財前が着替え終わったのを確認して全速力で病院に向かう





まぁ、Aちゃんが目覚めたいうんやから急ぐのは当り前田のクラッカーやろ！

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿


病室につくと




Aちゃんの姿は見えず





ベッドの掛布団が膨らんでいた







光「A先輩何やってんスか？そんな頭から毛布被って」





蔵「Aちゃん、頭から被っとったら暑くなるで」






そう言って布団をはがそうと触った時



ビクっと布団が大きく揺れた





蔵「Aちゃん？」





その姿はどこか怯えているようにも見えた



もしくは避けているのか・・・






光「とりあえず、俺飲み物買ってきます」







蔵「おん」

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