私のヒーロー、君のヒーロー【白石蔵ノ介】 (ページ29)

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２９話ページ29

今日も皆がいない時間に抜け出した

そして連れ戻される

はぁ・・・・今日も暇だな・・・

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謙也side

最近白石の調子がおかしいから、金ちゃんに聞いてみたら

やっぱり、Aちゃんと会っとったんか・・・

あの時見かけたのは間違いなくAちゃんやったんや・・・

白石の調子が悪くなったのはAちゃんに会ってからやろうな・・・

授業中もボーっとしとるし、部活ん時も取れるはずのボールも取らないし

ホンマに部長があんなんじゃアカンやろ

ちゃんと言わなアカン・・・

蔵「謙也、部活行くで」

チャイムが鳴り白石が俺の机に来た

謙「白石、俺今日は休むわ」

蔵「え、謙也が休むなんて珍しいやん！なんかあるん？」

俺の言葉に少しビックリしている

謙「あ、いやーーーちょっと大事な用事があってな・・・そんじゃまた明日！」ビューン

これ以上深堀されるとヤバいからそのばを急いで抜け出した

光「なんか今、謙也さんが凄いスピードで駆け抜けていったんですけど」

蔵「あ、財前

　なんか謙也今日は部活休むらしいで。大事な用事があるとかで」

光「謙也さんの大事な用事って俺らにとっちゃそんなに大事じゃないと思いますけどね」

蔵「財前は通常運転やな・・・」

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貴方side

コンコン

しばらくボーっと外を眺めていると誰かが来た

検査の時間でもないし、だからといって蔵ノ介君達もまだ部活中だし・・・誰だろ？

「どうぞ」

ガラっとドアが開くと

その時見た見慣れた金髪の男の子が居た

「謙也君・・・・どうして・・・」

2年ぶりだろうか・・・あの時とはまた違う謙也君がいた

謙「Aちゃん・・・久しぶりやな」

そう言った謙也君は少し笑った

この笑顔、久しぶりに見るな・・・

「うん、久しぶりだね・・・謙也君部活は？前まであんなに一生懸命だったのに」

謙「いや、今日は休んだ

　それで、あれから来てやれんくてスマンかった・・・・」

私の前で謙也君は頭を下げた

「やだなー頭を上げてよ

　私は謙也君が好きなことに夢中になってる謙也君を邪魔したくなかったし、謙也君は悪くないよ」

謙「そっか・・・・

　で、今日来たわけなんやけどAちゃんにはちょっと辛いかもしれへん・・」

辛い事？