私のヒーロー、君のヒーロー【白石蔵ノ介】 (ページ21)

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２１話　この作品長くなりそうだな・・・ページ21

小「あら、金太郎さん達は連れてきてへんの？」

金太郎さん？・・・・あの、三太郎の？

それだったら凄いけど、ないだろうな・・・・絶対

光「アイツ連れてきたらもう終わりですわ

　ただでさえ声がでかいのに、病院に連れてきたらヤバいっすよ」

蔵「アハハ・・・まぁな」

「？？？」

なんか、私だけついていけてない・・・・？

蔵「ん？あ、Aちゃんには分からんかったよな」

「うん、まったくわかんない」

蔵「金ちゃんっちゅーのは、ウチのテニス部の一年生でレギュラーなんやで」

レギュラー・・・すごいな、一年生でなっちゃうなんて

蔵「せやけど、けっこうなゴンタクレで声が普通の人よりすこーしでかくてな」

「へぇ、でも元気でいいじゃん

　会ってみたいな・・・」

光「マジでヤバいっスよ」

そんなにヤバいのかな・・・

蔵「まぁ、Aちゃんの様子を見て連れてくるわ

　調子の悪い時に連れてくるとちょっとヤバいかもしれへんしな・・・アハハ・・・」

「そうなの？」

皆がヤバいって言うからどんな子なのかますます気になってきたな・・・

小「じゃ、邪魔者は退散するわね」

ユ「白石、変な事するんやないで～」

蔵「せぇへんわ！」

一氏君の言葉に対して蔵ノ介君は顔を真っ赤にしている

リンゴみたい・・・

光「部長に限ってそういうことやりかねませんからね」

蔵「うるさいわ！いいからはよ出ろ！」

光「はいはい」

そう言って三人は出て行った

「そういう事ってどういうこと？」

蔵「あ、別にAちゃんは知らんでもええんやで」

「えー気になるな」

蔵「Aちゃんにはまだ早い」

蔵ノ介君はいいのに私はダメなのか？

「別にいいよ。どうせずっとここにいる弱い人にはわからないんでしょ」

そう言って、そっぽを向く

子供みたい・・・

自分でそう思いながらも今は蔵ノ介君のほうは向きたくないから、窓の桜をただ見つめる

桜というよりはほぼ緑になりかけている・・・

もうすぐ夏か、一年があっというまだな

どんどん死が迫っていてるって感じ・・・

だめだ、死ぬなら、どうせなら私を救ってくれた蔵ノ介君に何か恩返し

してからじゃなきゃ死ねないな・・・