私のヒーロー、君のヒーロー【白石蔵ノ介】 (ページ20)

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２０話ページ20

「えっと・・・この二人が財前君が言ってた・・・」

小「あら～私達そんなに噂になってたの？いや～ん嬉しいー」

「この人達もテニス部なんだよね？」」

なんかテニスをやってるイメージがないな・・・失礼だけど

光「まぁ、一応そうっス。

　結構変わったテニススタイルですけど」

小「私は金色小春よ～よろしくね」

ユ「俺は一氏ユウジや！財前、変わってるとはなんや！俺と小春は最強のコンビや！」

最強コンビ・・・

「凄いね

　テニスか・・・見てみたいな・・・」

小学生の時は友達が遊び程度でやっているのを見てただけで、本格的なのは見たことがない

きっと凄いんだろうな・・・

ユ「そういえば、ここテレビないやん

　お笑いみようと思ったんに・・・」

光「いや、ここ先輩の家じゃないんで」

「アハハ・・・」

すると、小春ちゃんが何か思いついたように手をポンとたたいた

小「せや！そしてら、こんどの全国大会見に来てもろたらええんちゃう？」

全国大会に行く？

ユ「さすが小春や！来たら俺らの最強のダブルス見せたるで！」

光「いや・・それは」

財前君は二人を止めようとする

「ごめんね」

もちろん、行きたいのはやまやまだった

でも、今の私は行けない

「私さ、こんな体だから病院の外には出れないんだ

　だから、ごめんね全国大会は行けない」

ユ「そうか・・・なんかすまんな」

違うんだよ・・・私は誤って欲しい訳じゃない・・・

小「それじゃあ、Aちゃんの分まで頑張りましょうよ！」

私のせいで空気が重くなった

なんで私はいつもこうしちゃうんだろ・・・

皆の邪魔ばかり・・・なんで私は・・・

光「じゃあ、ラジオとかで聞いててもらえればいいじゃないっスか」

財前君が口を開く

「え・・・」

小「せやな！いくら会場に居なくても、ここらでもAちゃんが応援してくれたら

　 100倍頑張れる気がするわ！」

ユ「よっしゃ！小春、明日からお笑いの腕をさらに磨くで！」

ガラ

皆が盛り上がるなかドアが開く

蔵「そんな騒いで何の話しとるん？」

「あ、蔵ノ介君」

蔵「Aちゃん、今日も元気そうやな」

そう言って優しく笑ってくれる

好きだな、この笑顔が。いつも元気にしてくれる

「まぁ、皆のおかげかな」