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17話 ページ17

「でも、中一になって、謙也君『よっしゃー!テニスで俺の凄さを見せたる!』とかいって



 凄い練習してたんだよね。そっから会ってないのかな・・・練習に夢中で」





最初はお医者さんになるとか言って、お父さんの白衣来てたけど今となってはテニスに夢中か・・・






光「じゃあ、明日連れて来ましょうか?」




そう言って、Ⅼi〇e画面を開こうとした財前君の手を止めた



「うんん、いいの



 謙也君には今やりたいことをやらせてあげたいからさ・・・何かに夢中になれるって凄いじゃん


  それを邪魔したくないんだよね。だから、謙也君とも連絡を一切取ってないし、癌ってことも言ってない」






光「え、A先輩癌なんすか・・・」







「そうだよ、なんかちょくちょく病室を抜け出してるから癌が悪化してるんだって



 だけだそんなの私は気にしないよ。どうせ死ぬのは最初から分かってたんだから、今やりたい事をやるんだ」




そう言うと財前君は下を向いた




光「そんなこと・・・そんなこと言わないでくださいよ!癌になったからって、死ぬわけじゃないんですよ。治った人もいるんスよ、だから諦めないでください



  部長、放課後病院に行くとき凄く嬉しそうな顔をしてるんスよ」






蔵ノ介君が・・・・





光「あんな部長の顔初めて見ました。なのにA先輩がそんな事言ってたら部長を



  もっと心配させることになりますよ。だからそんなこと言わないでください」







「うん・・・・わかったよ」





だけど、もう蔵ノ介君の前で言っちゃったんだよね



でもなんていったと思う?




『Aちゃんは死なへん』だってさ・・・そうだよね、私癌に負けるほど弱くないもん





「私絶対、癌を直してさ



 蔵ノ介君や財前くんや謙也君と一緒に登校してみたいな・・・だから待っててくれる?」





すると、何か優しいものに包まれた感じがする





財前君の驚いたような顔が見える





じゃあ、これは財前君じゃない・・・




でも、私はこの暖かくて優しい雰囲気の人を知っている




いつも傍にいてくれて、私のヒーローでもある人






蔵「待ってるから・・・・待ってるから、だから絶対癌を直して学校に行こうな・・・」





蔵ノ介君だ





少し泣いている






「うん」






そう言って私も抱きしめ返す







とても暖かかった


彼の腕の中はとても暖かかった

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設定タグ:テニスの王子様 , 白石蔵ノ介   
作品ジャンル:恋愛
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(プロフ) - ごめんなさい。変換ミスでしたm(__)m (2020年9月21日 20時) (レス) id: d9316f3163 (このIDを非表示/違反報告)
真田葵(プロフ) - 41話退院では? (2020年9月21日 14時) (レス) id: 6a6a043b0a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2020年8月26日 17時

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