31杯目 ページ34
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車内で彼は
自分のことを話してくれた
彼はひとりっこで
両親を尊敬し大切だと思っている
とても家族想いな人。
バナナが好きで
休みの日はおうちで映画を見るのが好きで
感動ものにはめっきり弱くすぐ泣いてしまうらしい
今まで見ているだけだった彼
昨日まで何も分からなかった彼のことが
真っ白のノートに少しずつ言葉が埋まっていくそんな感覚だ
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『はい、到着』
「ここは…?」
窓から外をみると目の前には都内で有名な現代美術館があった
『ここに、見せたいものがあるんだ』
そう言って、彼は私を車から降ろし
自分についてくるよう言った
まだ少し朝も早く
人もほぼおらず、どうやら開館時間ではない感じだった
彼はポケットから入館許可らしきカードを出し
警備員に見せ、
裏口から中へ入っていった
『美術館はすき？』
「はい。すきです」
学生のころはよく来ていた。
作品に囲まれている時間が好きだった。
ここにもよく来ていたが
おそらく今いる場所は一般の人が立ち入れない場所を歩いている
足早に歩いていた彼がある扉の前で突然止まった
『ちょっと目を閉じて』
「...え？」
そういって、私のいた場所のうしろに彼がきて
私の目を彼の手が覆った。
全く状況が掴めない
でも、彼の手が私に触れているせいで、心臓の鼓動がどんどん早くなる
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akarinngo(プロフ) - ☆さん» 修正させていただきました。わざわざ伝えていただきありがとうございます (2019年11月12日 12時) (
レス) id: fde78b4ce1 (このIDを非表示/違反報告)
☆ - 9杯目【と、少し恥ずかしいそうに】→「い」いらない、 30杯目【気にってくれた？】→気に入ってくれた、 38杯目【笑顔で手を降って】→振って、 40杯目【夜の仕事を初めて1年半】→始めて だと思います。 (2019年4月29日 18時) (レス) id: 44d28ad2ed (このIDを非表示/違反報告)
玲 - 更新楽しみにしてます！ (2016年11月13日 14時) (レス) id: 2ca0c5098b (このIDを非表示/違反報告)
もえ - 展開がどうなるのか楽しみです！なんかいいですね！ (2016年4月7日 16時) (レス) id: 1dea7b7788 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：akarinngo | 作成日時：2016年2月21日 2時
