28杯目 ページ30
.
.
『差し出がましいのは重々承知なのだけど
もしこれよかったら』
そう言って彼は私に
ブランドの紙袋を渡した
中には、黒をベースのモダン的な模様が入ったAラインワンピースと
ピンクのパンプスが入っていた。
どストライクでかわいい。
ただ、どちらも見るからに高そうな物で
私には手を出せない代物に違いない
「こんな高価なもの私なんかが着れないです、、、」
『値段なんか気にしないで。
Aさんに似合うだろうなと思って俺が勝手に買っちゃっただけだから。
昨日と同じ服だと嫌かなって』
「わざわざ、私のために・・・？」
『嫌じゃなければ着てもらえたら』
まっすぐ私を見つめる彼の顔をそらすことが出来なかった
気づいたらうなずいてしまってた
『俺、ここで少しだけ仕事させてもらってもいいかな？
ゆっくり準備してきて』
「ありがとうございます」
よくドラマとかであるよね
貧乏な女の子が金持ちの男の人に
足先から頭までトータルプロデュースされて
すごく可愛くなって
彼の前に現れるっていうやつ
それで前の男を見返したりするっていう流れ
たぶん今そんな状況
別に見返す人はいないけど。
ただせっかく選んでもらったのだから
少しは可愛くなったって思ってもらいたい。
.
ふと思った。
いつから私はこんな女々しい女になったのだろう。
.
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 534人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「中島健人」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
akarinngo(プロフ) - ☆さん» 修正させていただきました。わざわざ伝えていただきありがとうございます (2019年11月12日 12時) (
レス) id: fde78b4ce1 (このIDを非表示/違反報告)
☆ - 9杯目【と、少し恥ずかしいそうに】→「い」いらない、 30杯目【気にってくれた？】→気に入ってくれた、 38杯目【笑顔で手を降って】→振って、 40杯目【夜の仕事を初めて1年半】→始めて だと思います。 (2019年4月29日 18時) (レス) id: 44d28ad2ed (このIDを非表示/違反報告)
玲 - 更新楽しみにしてます！ (2016年11月13日 14時) (レス) id: 2ca0c5098b (このIDを非表示/違反報告)
もえ - 展開がどうなるのか楽しみです！なんかいいですね！ (2016年4月7日 16時) (レス) id: 1dea7b7788 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：akarinngo | 作成日時：2016年2月21日 2時
