17杯目 ページ19
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彼が私を連れてきたのは
ホテルの最上階にあるお店で
ミシュランで星2つの高級フレンチ。
とてもじゃないけど、
私には払えない額に違いない。
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躊躇する私を見て
彼は 、優しく微笑みかけ
『 ほら、行こ？』
と言った。
不意に 砕けた言葉を言った彼に
ときめいた。
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素直に頷き、
案内された席に座った。
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メニューは全て彼に任せた。
こういう所に来た事がないから
よく分からない。
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『お酒飲めますか？』
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お酒は人並みに飲む。
でも好きじゃない。
いや、むしろ 嫌いと言ったほうがいいのかもしれない。
だって、
父を思い出すから。
お酒は人を変える。
お酒に溺れた人間は
もう、どうしようもない、
私は父の姿を見てそう学んだ。
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「いえ、結構です。」
『お酒苦手なんですか？』
「あまり、得意ではないというか
私、すぐに酔うので。」
きっと、かわいこぶる女の子は
こう、言うんじゃないかな。
『そうですか。
ここの白ワインお勧めなんですけど、
しょうがないですよね。』
なんか、あからさまに
そんな、落ち込まなくても
っていうくらい
声のトーンが下がっている。
なんか、申し訳ないというか、、、
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「、、、すいません。」
『あっ、いや、そういう訳じゃないんです。
ただ一緒に飲みたかったな、と。』
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akarinngo(プロフ) - ☆さん» 修正させていただきました。わざわざ伝えていただきありがとうございます (2019年11月12日 12時) (
レス) id: fde78b4ce1 (このIDを非表示/違反報告)
☆ - 9杯目【と、少し恥ずかしいそうに】→「い」いらない、 30杯目【気にってくれた？】→気に入ってくれた、 38杯目【笑顔で手を降って】→振って、 40杯目【夜の仕事を初めて1年半】→始めて だと思います。 (2019年4月29日 18時) (レス) id: 44d28ad2ed (このIDを非表示/違反報告)
玲 - 更新楽しみにしてます！ (2016年11月13日 14時) (レス) id: 2ca0c5098b (このIDを非表示/違反報告)
もえ - 展開がどうなるのか楽しみです！なんかいいですね！ (2016年4月7日 16時) (レス) id: 1dea7b7788 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：akarinngo | 作成日時：2016年2月21日 2時
