11杯目 ページ12
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彼は１時間ほど滞在したのち
店から出で行った。
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レジにいた私を
一回も見ることもなく
女性と楽しそうに話しながら
いなくなった。
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いつもとは違う彼。
キャラメルマキアートを飲む彼は
そこにいない。
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いつぶりだろう、
''寂しさ'' という感情を抱いたのは。
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バイトは、5時まで続いた。
店長にお礼を言われ
更衣室に行き帰る支度をした。
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裏口から出ようと扉を開けたとき、
私は固まった。
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店から出た私の視線の先には
なぜか、
彼 がいた。
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誰かを待っているのか、
少し壁にもたれて
どこか、遠くを見ている。
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私が、ふいに
挙動不審に 裏口のドアを閉めたとき
彼は私に気付いた。
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小さな会釈をして
『...どうも。』 と
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なんて返答したらいいか
分からないから
さらに、固まるわたし。
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とりあえず、無言で会釈して
彼の横を通り過ぎようとした。
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akarinngo(プロフ) - ☆さん» 修正させていただきました。わざわざ伝えていただきありがとうございます (2019年11月12日 12時) (
レス) id: fde78b4ce1 (このIDを非表示/違反報告)
☆ - 9杯目【と、少し恥ずかしいそうに】→「い」いらない、 30杯目【気にってくれた？】→気に入ってくれた、 38杯目【笑顔で手を降って】→振って、 40杯目【夜の仕事を初めて1年半】→始めて だと思います。 (2019年4月29日 18時) (レス) id: 44d28ad2ed (このIDを非表示/違反報告)
玲 - 更新楽しみにしてます！ (2016年11月13日 14時) (レス) id: 2ca0c5098b (このIDを非表示/違反報告)
もえ - 展開がどうなるのか楽しみです！なんかいいですね！ (2016年4月7日 16時) (レス) id: 1dea7b7788 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：akarinngo | 作成日時：2016年2月21日 2時
