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16話 ページ18

一時間目の授業が終わったので、本を読んでいた。

本の題名は、「花びら」。ストーリーは、花びらがひらひらと舞うような儚い恋の物語。
絵は全然なくて、文字だらけ。小説だから、当たり前か。

私は、「恋」というものをしたことがない。

好きな人は、「今は」いない。
昔は、すっごく好きな人がいたけれど…小学生のときの話だ。

告白して、フラれた記憶がある。友人の前で、泣きまくった記憶。

今はどうでもいい。

貴「(さ、90ページ目をm…)」

黒「あの。」

突然前から声をかけられた。
私はびっくりして、体が跳ねた。

貴「っ!?」

黒「Aさん。…驚かせてしまってすみません。…その本の1巻、ありますか?」

1巻は、和成に貸した記憶があるが、たぶん本棚にあるだろう。
本棚になかったら、和成が持っているはず。

貴「黒子か。1巻は家にあると思うけど…」

黒「あれば、貸してくれませんか?」

黒子の目は、キラキラ輝いている。こんなにキラキラな黒子は見たことがない…。

貴「(断れるわけがない。)いいよ。明日持ってくるね」

黒「ありがとうございます。楽しみにしておきます。」

そう言って、黒子は教室から出て、どこかに行ってしまった。

貴「(…眠くなってきた。)」

少し、うとうとしている。

二時間目は、自習だった気がする。

貴「(じゃあ、寝れるじゃん!)」

私は嬉しくなった。

陰が薄い私は、寝てても誰も気づかない。気づくのは、赤司ぐらいかな。

…赤司は、寝てる私に目を向けるんだ…

〜少し前の話〜

貴「Zzz…」

『キーンコーンカーンコーン…』

貴「んっ…Zzz…」

完璧に、一時間ぐっすりと眠っていた私。赤司が起こしてくれなかったら、二時間すやすやと眠っていた。

先「この問題が解けた人から休み時間だ。では、自分達で礼をしてから休み時間。」

生徒1「どっちだよ…」


赤「A。」

貴「んっ……ふあぁ、赤司、なんか用?」

赤「用はとくにないよ。そのまま二時間寝てしまいそうだったから、起こしたんだ。」

クスクスと、笑う。

貴「あっそ、ありがと…」

陰薄いのに、なんでわかったんだ…?

〜少し前の話おわり〜

いやーびっくりした。
陰が薄い私が、休み時間に起こされるとは。

…でも、嬉しかったかな。

気づいてくれたから。

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作品ジャンル:ギャグ
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リッカ(プロフ) - ありがとうございます! (2017年3月25日 9時) (レス) id: 270ea29dab (このIDを非表示/違反報告)
りんりん - 面白いです!更新頑張ってください! (2017年3月24日 22時) (レス) id: 9b330daeaa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リッカ | 作成日時:2017年3月24日 19時

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