一キズナ一《JO1》 (ページ26)

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shion

汐恩「A、しっかり！！」

朝ごはんのタイミングで今日初めてAの顔みたけど

かなり顔色が悪くてしんどそうやったのが第一印象。

それから、Aは用意してもらったご飯を

一人で食べきれず、純喜くんに食べてもらってた

これからまだYouTube撮影があるからってことで

各々部屋に戻って準備しよーって所で移動し始めた

みんなAのことが気になるようやったけど、

Aの咳席が一番奥やった事もあり、

みんなは惜しみつつ(？)動き出す

景瑚くんや祥生、翔也たちが先頭になって

廊下を歩いていたけど、

突然後ろからマネージャーの焦ったような声が

遠くから聞こえてきた

それとほぼ同時に振り返ると、一気に冷や汗がでてきた

それは、壁に手を付きながら

しゃがみ込んだAの姿が目に入ったから。

汐恩「A、おい！A！！」

いち早く気づいたこともあり、

俺より前を歩いていたみんなは様子を見て

少し遅れてこっちに来る

奨くんもしゃがみこんでAの顔を覗く

その顔色は顔面蒼白で、朝は低血圧で

元々顔色悪いこと知っていたが、もう唇の色はなかった。

ぐったりして、顔も下を向いていて、

完全に力が抜けているような状況だった

奨「一旦Aの部屋運ぼう」

汐恩「俺部屋隣なんで運びますわ」

そう言って数人で協力して脱力しきっている

Aの体を俺の背中に乗せた

汐恩「軽っ！」

思わず口に出してしまった

背中に乗せた時、

A『ん、、っ、はぁ、、苦しい、、』

そう耳元で言ったのが聞こえた

汐恩「A、苦しいって今言った」

マネージャー「A、最近薬変えたって言ってたわ。

怖いから病院連れてくかな」

確かに、Aは最近、日中の眠気に耐えられるように

強い薬に変えたと言っていた

もしかしたら、その副作用なのかもしれない。

そこから、男11人だけでロケが進んでいき、

最後のご褒美の所までやってきた

行けたらAも途中で戻るっていう風に

マネージャーから連絡が入っていたが、

もう遅くて無理やとみんなと思っとった

けど、

A『すいません、Aです、ここから戻ります』

と、か細い声でAが戻ってきたことを知らせた

みんな喜んでいて、Aもニコニコしてて

ほんまよかったなと思った

そのまま、無事12人でエンディングを取り、撮影は終わった

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