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*

《A》





渡「多分言いたいことがすんなり出てこないからだよ。

だってAはさ、俺らとグループ組むまでは

こんなに言葉話して会話してこなかったんだろ?


手話つかったり筆談とか。






そういえばどうして言葉を声に出して

伝えようって思ってくれたの?」



『えっと、、、みんなは知ってると思うけど、

私の両親が先天性の難聴持ってて、

それが私にも遺伝したって感じになるのね。


だから、、家族の中では私と両親と

他の兄妹3人が難聴者で、

他の、双子のお兄ちゃんとかは健聴者なの。



その事実知った時はまだ幼稚園生くらいの

ときだったかな、ちょっと物心着いたとき。


今まではずっと、兄妹みんな聞こえてなくて、

私の家族はみんな難聴者なんだなって思ってたの。


けど、私を除いた兄妹たちはあんまり手話してないって

気づいた。それか声で話してるんだって


そこから、あ、兄妹で私だけなんだって。

私だけ音がなくて手話が必要なんだって思ったの。』



深「うん」


『で、まあ私は少し聞こえてたってこともあるけど、

両親が完全に耳が聞こえないから、

必ず手話を使うっていうことは当たり前にわかってたの。


だから、日常生活ではほとんど

声で喋ったこと無かった。家の中では。


でも、中学高校に進んで、

こうして芸能活動もやらせてもらい始めて、気づいた。


なんか私の日本語拙いなって。

ちゃんと喋れてないなって。


自分の言いたいことをバーって言って、


みんなの顔みたらポカーンってしてて。

あれ、通じてないのかなって思ってもう1回言うけど、

そしたら止められて。



「大丈夫だよ、無理に言わなくていいよ。

ほら、書く物とかあるし」



って言われたのね。それ聞いてすごく私

絶望したって言うか。』




ちょっと涙出てきた



目「うんうん、ゆっくりでいいよ。」



『その事があってから、長い長文言ったり、

大切なこと言う時は文字に書いてみんなと

会話してたの。間違って伝わっちゃたりしないように。


でも厄介なのが、私は少し耳が聞こえるってことなのね。

だから聞こえちゃって。


「いちいち文字に書いて見せないと

伝わらないからめんどくさい」って。

別にお願いしてないのにさ。

私は全然言葉で声に出して伝えたいのにさ。』



いつの間にかぽろぽろ涙が流れていた



『それから一切言葉を声に出して伝えることは

しなくしたの。色んな人に迷惑かけないためにも。』







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sayu - とてもいいお話で感動しました!これからも体調に気をつけて頑張ってください。応援しています!! (2023年2月26日 11時) (レス) @page50 id: 10d256d720 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:acc. | 作成日時:2022年10月9日 22時

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