作る私と着る慎 3

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慎side 2022/12





ボーカルの仕事が遅れてて
事務所で待ってるパフォーマー組は
少しだけ時間ができた



コンビニ行く人とか
寝る人、仕事する人…



帰り遅くなるLINEきてて
返信しても帰ってこないけど
A△△にいるかなぁ






慎「△△行ってきます」



陣「きーつけてなー」





俺らも忙しいけど
Aたちも忙しくしてて



俺が夜家に帰っても
まだ帰ってきてなかったり
逆に俺が遅くてAは
すでに寝てる日もある



一緒に寝れるからいいけど
最後に恋人の時間を過ごしたのは
いつだったっけ…



アメコでコーヒー買って
居合わせたファンの子達と握手して



厳重なセキュリティーの建物の
チャイムを鳴らした





二菜「あれ、どうしたの？」



慎「時間できたから遊びにきた」



一果「今Aいないんだよね」



慎「タイミング悪かったか
…すげー段ボールの量」



二菜「これでもAが
運んでくれたから減ったんだよ」



一果「もう少しで帰ってくると思う」



慎「じゃあ待ってる
はい、差し入れ」



「「ありがとー！」」





たまに仕事の空き時間に
遊びに来るようになって



衣装の仕事でも一緒になるし
同い年だしすぐに仲良くなった



Aの友達だから接しやすくて
サバサバしてるところもいい



『トイレ借りる』って
久しぶりに2階に来たら



出会ったときとそんなに変わってなくて
色々よみがえってくる思い出



やっぱいいよなぁ、ここ
深夜に飯食ったり…
雨に濡れてシャワー借りたり…





A「ただいまー」





あ、帰ってきた





A「ねぇ！聞いて！
このお店に加藤さんいたの！」





は？加藤？



下から聞こえてくる言葉の真相を
詳しく聞きたくて



昔の思い出に浸ってた頭が
すぐに切り替わった

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