17人中4番目 2

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陸side 2022/8




当の本人がいないところで事情聞いて
そんなことする人に腹が立った



たしかに、今まで嫌がらせはあった
酷いことされたり、言われたり



発覚するたびに
俺らは怒るんだけど
された側のAは



『まあ、嫌がらせぐらいあるの
わかっててランペ入ってるから』



そんなこと言って
『あー、またね』
『仕方ない』的なスタンスを取る



こんな経験してまで
ランペにいたいのか？と
思ったこともあるけど



どういう理由であれ
最終的な答えが『いたい』なのが
分かってるからずっと聞けてない





陣「言い出せないにも程がある」



陸「まったく…
あのなんでも『仕方ない』で
解決する考え方直してやらないと」





海青に乗って運ばれた部屋に行くと
横になってて
俺らがきたのを察知すると
うつ伏せになって顔隠した



やばいって分かってんなら
もっと早く自分から言い出せないもんかね





陸「説教」



A「ごめん」



力矢「仰向けの方がいいよ
貧血？大丈夫？」



A「薬飲んだので大丈夫です」





力矢さんに言われて
仰向けに戻ったけど顔が真っ青
どこが大丈夫なん？



メンバーに囲まれて恥ずかしいのか
タオルで顔隠して目だけ出して
事情聴取の体制になったぽい





陣「なんで言わなかった？
履き替えた時から気づいてたやろ」



A「…あ、健太は？」



健太「もうだいぶいいよ」



A「よかった、ごめんね」



陣「はい、話逸らさない
健太は大丈夫やから

ケガのことなんで言わなかった？」



A「迷惑かけると思って…」





多分メンバー全員が思った
『やっぱり』って…



嫌がらせが発覚するたびに
何回も聞いた応え



成長しないなぁ
迷惑なんて思ってないのに





陣「嫌がらせなの分かってたよな？」



A「いけると思って」



陣「どこにいける要素あった？
カッターの刃仕込まれてたんやで？

あと、踊る時にヒールは危ないやろ
せめて足首固定されてるやつとかに
してもらえよ」



佐藤「いや、今回も要望として
そーゆーのお願いしたんだけど
用意されてたのが…こんなんばっかり」



A「…時間ないのに止めてごめん」



佐藤マ「心当たりは？」



A「たぶん、衣装さん」



佐藤マ「だよな
今青木くん行かせてる」



樹「…もしかして…ピアスケースさ」



A「私もね、そう思ってた」

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