手を差し伸べた彼４

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Aside 2022/10





慎「なんかされたの？
　 あ、ちょっと待って。
　 食べたしょ？出よ」


A「あ、うん」




激混みのカフェ出て
近くの居酒屋で仕切り直し





慎「陸さんの許可も取ったから
　 何時までも付き合うよ」


A「そんなことできる人だったっけ？」


慎「失礼w」


A「褒めてるのw」


慎「いいから話してみ？w」


A「さっきね…」





さっきの陰口のことを話して
まこがそっかと頷いてくれる





A「恋愛禁止の事務所のルール
　 破ってるのは私だから
　 言われても仕方ないんだけどさ」


慎「ランウェイ効果あったと思ったけど
　 そーゆーこともあるのか」


A「祝福してくれるスタッフさんも
　 たくさんいるから大丈夫だよ」


慎「陸さんに言えてる？」


A「言うほどじゃないから」


慎「溜め込むんだからちゃんと言いなよ？
　 陸さんなら聞いてくれるしょ？」


A「うん、聞いてくれてありがと
　 で、まこは何があったの？」


慎「俺はいいよ」


A「元気ないのぐらい分かってる」


慎「壱馬さんみたい」


A「褒め言葉だね」


慎「…演技の仕事で」




演技のことは分からないけど
悩みを吐き出せる空間にはなったかな




A「送ってくれてありがと」


慎「ううん
　 今日はありがとう
　 足浮腫まないようにマッサージしてね」


A「はーいw
　 またね〜」


慎「陸さんによろしく〜」





出会って1年も経ってないけど
同い年で本音で話せる数少ない存在


いつも助けられてばかりで
申し訳ないけど
今日みたいに悩み聞き合いたいね





陸「おかえり」


A「ただいま〜
　 今日ね、スタッフさんに
　 ソフトな陰口言われたんだけど
　 もう大丈夫」


陸「唐突だな、完結してるしw
　 本当に大丈夫？」


A「うん」


陸「教えてくれてありがと」





最後のは私がこれからも言いやすいように
言ってくれたんだろうな〜




陸「あ、A
　 来月休み取れそうだから
　 泊まりで旅行行こ？」


A「え！いいの？！」


陸「Aの仕事落ち着いてきたから
　 行けるかなと思って」


A「めっちゃ嬉しい」

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