壱馬の声を聴かせたい 4

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Aside 2024/9





明日もLIVEなのに
『今日はAの家泊まりたい』って
聞かなくて



壱馬家のほうが断然近いのに
ワンルームのわが家へ



タクシー乗って住所言ったら
『遠いな』って普段こないであろう
街の景色を眺めてた





A「ここ…ほんとに狭いよ？」



壱馬「広さ関係ない
どんなとこで暮らしてたのか知りたい」



A「知り合いいなくて…
収入ないから家賃低くめで…
隠れながら生活するには
ここが最適だった」



壱馬「駅からどれぐらいなん？」



A「20分ぐらい」



壱馬「生活きつかったやろ
体無理させてごめんなぁ
できるだけ早く一緒に暮らそ」



A「うん」



壱馬「結婚の発表
どのタイミングがいい？」



A「しないとだめ、だよね…」



壱馬「心配すんな、大丈夫やって
俺的には産まれてからがいい」



A「うん
そうできるならそれがいい」



壱馬「結婚いつがいい？」



A「特に」



壱馬「明日は？」



A「え、川村家に挨拶してない」



壱馬「さっきLINEした」



A「直接お会いしたいんだけど…」



壱馬「しばらく大阪おるから
戻るまで待たれへんもん」



A「じゃあ、私が大阪行く」



壱馬「だめ、危ない」



A「じゃあ東京来るまで待とうよ」



壱馬「待たれへんって話聞いてた？」



A「わかった…いいよ、明日で。」



壱馬「ふふ、ごめん
機嫌損ねないで」



A「だって圧すごいんだもん。」



壱馬「Aと子どもに
なんかあったとき
何もできないの嫌やから
早めに家族になりたい」



A「っ、それ先に言ってよ」



壱馬「あれ…
序盤に言ったつもりやった」

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