作る私と着る慎 6

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慎side 2023/9





シャワーを浴びながら
頭の中はAでいっぱい



『今なら私に構う時間ありますよね？』
…なんで知ってるんだろう



Aの最新情報が筒抜けで
誰かが俺らを監視してたとしか思えない



香さん本人は
駒井さんたちが見張ってるから違う



マンションの近くに
来てなかったことは聞いてて
別の誰かなんだと思ってる





駒井📞「大丈夫でしたか？」



慎📞「いえ、連絡見れなくて
接触ありました」



駒井📞「そうでしたか
今はまた外に出てきてますので
事務所内はご安心ください」



慎📞「わかりました」



駒井📞「花火大会の日
人混みで対象の姿を見失ってしまい
申し訳ありませんでした
以後ないようにいたします」





花火大会の日
香さんがマンションの前に
いたとしたら



BGの方から連絡が来るから
何もなくて不思議に思ってた



人混みで見失って
巻かれたらしい



いまだに責任感じてる駒井さんに
『大丈夫ですよ』と言って
スタジオに戻ってきた





陣「おかえり」



慎「ありがとうございました」



力矢「あの手紙、なに？
香さんから？」





メンバーが気になってたのは
カバンの上に置いてある
香さんからの手紙で
中を開けてみんなに見せてみた





山彰「行くの？」



慎「行きません」



翔吾「単純に話だけだとは思えないね」



慎「どこかでカメラ構えられてたり
音声録音されてたり
何かはありそうっすよね」





俺がまこっちゃんの立場でも
行かないな、と
メンバーみんな俺と同じ感覚だった





健太「なんで今日から
Aいないこと知ってんの？」



樹「たまたまじゃないでしょ」



慎「俺もそう思います」



北人「2人が付き合ってること
そろそろ切り札にしてきそう」



壱馬「それなら
世間に交際バレてるほうが
都合よかったかもな」



慎「そう、なんですよね…」

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