壱馬の声を聴かせたい 2

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壱馬side 2023/1





A「特別な関係になるの
今すぐじゃなくてもいい？」



壱馬「ええ、けど…
何かあるん？」



A「何ヶ月単位で
待っててくれる？」



壱馬「おん、待つよ
俺の気持ちは変わらんから」



A「ありがと
私も壱馬が好きなのは変わらないから
少し待ってて」



壱馬「ええとき言うてな
それまでは友達以上恋人未満てことで」



A「うん
恋人に限りなく近い友達ね」



壱馬「ふふ、A、大好きやで」



A「私も大好き」





何か考えがあっての
答えなんだろうと思って
あえて深く聞かなかった



俺を選んでくれたことと
そのときがくれば彼女になることに
変わりないから
それでええわ、って今は待つことにした



それからは仕事では今までと変わらず
Aちゃんと呼び



プライベートでは
会う時間を増やして
恋人になる土台を固めてた



韓国から帰国したあと
亜嵐さんと北人とAの
相談会が予定されてたけど



その前に結論が出たから
楽しみにしてた2人は残念がって
2人きりのご飯会をしたらしい





陣「もう2月か〜」



力矢「見習いマネージャーくるの
今日からじゃなかったっけ？」



陸「何すかそれ、知らないです」



山彰「俺も知らないっす」



力矢「言ってなかったっけ？」





どうやら今日から
見習いのマネージャーが来るらしい



なんか…
Aが疲弊してく姿が想像できる





佐藤マ「おつかれ〜
メンバー会議の前に…

今日から見習いマネージャーが
来てくれました

留田さんです、挨拶して」



留田「はじめまして
留田鈴と申します
大卒1年目の23歳です

皆さんの元で勉強させていただきます
よろしくお願いします」



「「よろしく〜」」



佐藤マ「はいよろしく〜
留田ちゃんは
主に五十嵐ちゃんに付いてね
事務所のエースだから
いい経験積めるよ〜」





今日Aの家泊まったけど
何も言っとらんかったなぁ



個人の仕事の移動とか
これからは3人になるのか…



メンバー会議のあと
行ける人で留田ちゃんの
歓迎会をすることになり



上司のAは強制参加で
それなら、と俺も手を挙げた



店に行く前に
Aと話せるタイミングがあって
『大変な役当たったなぁ』と言うと





A「今日会ったばっかりの
人をこう言うのはよくないけど
…苦手なタイプ」



壱馬「女の勘ってやつ？」



A「そして、すでに嫌われてる」

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