作る私と着る慎 5

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慎side 2023/4





メンバーと別れて
会いたくてたまらなかった彼女と
家に帰ってきた





慎「タイマーにしたから
お風呂沸いてるはず」




A「ありがとー！
できる男に感謝」






『久しぶりに湯船入れる〜』って
気分が高まってたのに



20分ぐらいで戻ってきた…？





慎「あれ、早かったね」



A「うん。」





ソファーでスマホいじる
俺の足の上に乗って



腕の下に無理矢理手入れて
ギューって締められる…？





A「んー！」



慎「おー、なしたー？ふふ
ドライヤーしよっか」



A「まこぉ〜」



慎「なんだよぉ〜」



A「2人にとって
残念なお知らせだよぉ〜」



慎「ふふ、だから、なんだよぉ〜」



A「体洗ってる時に今月もきた。
赤い悪魔が。
楽しみにしてたお風呂目前に。」



慎「そっか、来ちゃったかぁ」





サッカーのベルギー代表の愛称が
『赤い悪魔』ということで



お兄さんも遥もサッカーやってて
学生時代にAが何も知らないで
ただただ、思いつきで
『赤い悪魔がきたー。』って
2人の前で言ったら



『ベルギー代表？！
日本来んの？！』って
なったことから始まった
五十嵐家のアレに対する共通認識らしい
良くわからんけど



俺も今ではすっかりその呼び方が
定着して
Aワールドに引き込まれてる





慎「大丈夫？体調は？」



A「今はなんもー」





顔が一切見えないから
分からないけど



なんとなく
今は本当に大丈夫なんだと思う

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