1-42. ページ42
Aside 2022/12
本当に来た
来るか、来るよねこの人は
リハ中に事務仕事終わらせたから
今日は帰宅早めで
お風呂上がってゆっくりしてたところに
なったインターホン
玲於「はい、話してみ？」
A「…イルミネーション」
玲於「イルミネーション？
…が体調不良の原因なの？」
A「親との思い出多いから
イルミネーション見ると
会いたいなーって思っちゃう
あんなことしたなーとか
あそこ見に行ったなーとか
全部鮮明に覚えてて
気分落ちて食欲ないし
目瞑っても寝れない」
玲於「思い出しちゃったか」
A「うん…会いたい…」
突然いなくなった両親に会いたい
それを誰かに言うと
気を遣わせてしまうから
あまり口に出してこなかったけど
その気持ちはもちろんある
精神が不安定な今
当時のことを知ってる
玲於の前ならいいや。と甘えて
何にも気を遣わず
久しぶりに声を出して泣いた
玲於「溜めすぎ
こんなんなる前に消化しないと
壊れるって」
私の体を包み込むように
抱きしめてくれるこの感じ懐かしい
泣きやんでスッキリなのか…
無の状態なのか…
リミッターが外れて全部吐き出した
ゼロ状態の私
『バスタオル借りる』って言って
立ち上がった玲於に対して
『うん』
突っ込むことも
止めることもせず
返事だけしてずっと1点を見つめてた
A「ふー…」
なんか食べないとって
適当に食べて
一緒に摘んだ玲於に連れられベッドへ
さっきは突っ込む気がなかったけど
もう無の状態を脱したから聞いてみる
A「当たり前のように
ベッドに入ってるけど
おかしいからね」
玲於「寝んぞー早く来いよ」
ベッドの主は私なのに
先に入って『来いよ』って
布団あげて待ってる
A「まだ寝れない」
玲於「横なって目瞑るだけでいいから」
A「絶対寝れないからね
あと、手出したら出禁にするから」
玲於「しねーよ、あほか」
枕プラス腕がある
スペースに寝ると
横向きでしか寝れないのを知ってるから
体引き寄せられて背中トントン
A「玲於…昨日嘘ついてごめん
話聞いてくれてありがと」
玲於「ん」
私が寝たあと
『寝れてんじゃん』と言った
声なんか聞こえるはずもなく
玲於がいる安心感なのか
スッキリしたからなのか
そのまま寝てて
久しぶりに気持ちのいい
朝を迎えられた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 731人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：riku推し
| 作成日時：2022年8月24日 0時
