1-37. ページ37
壱馬side 2022/11
俺とAちゃんだけになった
タイミングで別れた理由を聞いてみた
『隠してないから何でも聞いて』って
構えるから遠慮なく聞くと
全部ちゃんと返ってくる
A「事務所では
エースとか完璧人間とか言われてるけど
玲於よりルールを取った酷い女なんだよ」
壱馬「てことは、好きで別れた…？」
A「そう
で、今も変わらずルールを破る気はない」
壱馬「そっか
なんか、Aちゃんぽい
曲がらない感じ」
A「頑固親父なの、ふふふ」
玲於さんめっちゃ辛いやん
お互い好きで別れたなら
そら、仲ええわと納得しながら
俺が告白しても
��恋愛よりルール��やから
振られることが確定した
ほんま、おもろい人
勝手に振られたけど
興味しかわかないから
諦める気なんて全くない
2人が戻って来て
また4人で飲んで少し経った頃
玲於「俺らそろそろ帰るわ」
壱馬「もう、ですか？」
玲於「0時までって決めて来たから
また今度飲もうな」
A「突然来てごめんね
じゃ、おやすみ」
好きな人が玲於さんと並んで
帰っていく後ろ姿
何もできずにただただ見るのは
辛かった
玲於さんと俺では
スタートラインが違うんだよな…
慎「壱馬さん、付き合いますよ」
壱馬「頼むわ」
久しぶりに後のこと考えずに
強い酒ばっかり飲んでたら
記憶なくして起きたら家だった
はぁ…
2人が並んで帰る後ろ姿は忘れたかった
慎に送ってくれたお礼LINEして
今日もAちゃんとドラマ現場へ
A「昨日はありがとう」
壱馬「こちらこそ
今日雨やけど撮れるんかな」
A「んー、無理そう」
現場着くと
悪天候で撮影スケジュール変更になり
今日のケツがだいぶ早くなったから
アクション起こしてみよう
追いかける片想いは嫌いじゃない
簡単に手に入るより
苦労して手に入れる方が
付き合えた時の幸福感は桁違いだと思う
壱馬「飯行こう」
A「いいよ」
壱馬「希望ある？」
A「ガッツリ系で」
壱馬「ふはは、最高」
今日分の撮影終わらせて
俺の行きつけ中華に来ると
さっそくメニュー開いて
『美味しそう』と真剣に見る姿が
まず愛おしい
料理届いて『美味しい』と
バクバク食べる姿も愛おしい
どこまで俺を好きにさせるんだろ
壱馬「アーティストとマネージャー
じゃなくて友達関係になりたい」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 731人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：riku推し
| 作成日時：2022年8月24日 0時
