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Aside 2022/11
壱馬くんが私の前にしゃがんで
その圧に負けて乗らせていただいた
申し訳ない
壱馬くんが立ち上がったとき
香水がふわっとして
いつもより近い距離にいることが
嗅覚でもわかり現実逃避
…これは事故…問題発生中
でも、そんな現実逃避は意味なく
エレベーター内の鏡に現実が映ってて
トドメ刺された
壱馬くんの顔が近くて
首に力入れて
後ろに引いてないと
今日もピアスが輝いてる耳に
触れちゃうし
首元に顔埋めることになる
いろいろ大変な私にお構いなく
『ちゃんと掴まってて』と
軽くこっち向いたとき
自分の心臓の音が爆速なのに気づいた
…これ、壱馬くんに聞こえてないよね？
A「やっぱり降りる」
壱馬「重くないって」
A「あと廊下歩くだけだから
気合で行けるよ」
めっちゃ痛いけど
たかが靴擦れ、なんとかなる
壱馬くんの胸に回してた腕を
肩に置いて体起こして
全然降ろしてくれる気配がないから
��降ろして��とトントンしてみた
壱馬「危ないから
さっきみたく掴まってて」
A「危なくないよ」
壱馬「家まで降ろさんから諦めなさい
ほら、手戻して？」
そう言いながら
また軽くこっち向いて
話しかけてくる…
さっきの距離より
今ほうが顔の距離とれていい
心臓も壱馬くんの背中に
ついてないから
振動伝わらないだろうし
A「んわっ！」
壱馬「ふふふ」
A「え…」
壱馬「ほら、危ない言うたやろ
そのまま掴まっててな？」
見えた…
横顔だけど口元ニヤッてしてるのが
ちゃんと見えた…
悪い、この人悪い
わざと足ガクッってして
ビビった私は
壱馬くんの肩に置いてた手を
さっきみたく首に回して
なんなら、しがみつくレベルで
ギュッてしちゃった
…やられた
壱馬「今、やられたと思ってるやろw」
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作者名：riku推し
| 作成日時：2022年8月24日 0時
