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壱馬side 2022/11
車着いて俺は俺の荷物を
Aちゃんは…
壱馬「待つよ」
A「大丈夫だよ」
予定では
ドラマの撮影終わり
余裕持って家帰って着替えて
タクシーで集合やったから
ここに車があるのも
昼間来てた服一式も
存在しなかった
それが女優さんのせいで
大幅に予定変更…
1日振り回されたなぁ
Aちゃんなんて
普段から荷物多いから
全部1人で持てるわけない
それに…
壱馬「靴擦れ、痛いやろ」
A「え、気づいてた？」
壱馬「おん、無理すんな」
A「いや、でも持てる
壱馬くんだって自分のあるじゃん」
Aちゃんごと
抱っこすればええか…と思ったけど
引かれたくないから
低い声で強引に
壱馬「えーから」
A「じゃ、あ…
これ、お願いします」
壱馬「はい、最初から素直になってよ
人に頼ること覚えてな？」
A「努力します」
Aちゃんと来た道歩いて
3人のところ戻るけど
明らかに歩くスピードが遅い
行きは俺に気づかれないように
歩き方我慢してたんだろうけど
もう俺に隠す必要ないから
今は片足に体重かけて歩いてる
壱馬「痛い？」
A「正直、今すぐ脱いで
裸足で歩きたい
けど、人目があるからやめとく」
壱馬「ごめん、歩くの早かったな
ゆっくり戻ろう」
『来た道』『戻ろう』…言うてるけど
お店の駐車場やからそこまで遠くなくて
北人たちの姿は見える
��脱いでええよ��言うても頑固やから
��脱がない��ってきかなそうだし
だから、できるだけゆっくり
Aちゃんのペースに合わせた
北人たちに近づけば
無理して普通の歩き方に戻してて
見てるのが辛い
佐藤マ「1台先来たから
壱馬とAちゃん乗りな」
A「2人でいいんですか？」
佐藤マ「ここ3人同じ方向だから
もう1台に乗る
じゃ、壱馬、よろしく」
Aちゃんの家知らんけど
帰りまで同じはラッキー
北人の顔は怖くて見れなかった
今日の鋭い勘は
ただの酔っ払いのまぐれ
明日会ったとき忘れててほしい
「どちらまでですか？」
A「(俺の住所)まで
お願いします」
壱馬「Aちゃん先にしよ？
この荷物どうやって1人で運ぶん？
無理やろ」
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作者名：riku推し
| 作成日時：2022年8月24日 0時
