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壱馬side 2022/11
約束の時間前に着いて
2人で『間に合った〜』って
上を見上げた
A「局内爆走してよかった〜」
壱馬「ふふふ、なw」
A「メイク直す？」
壱馬「ええの？助かる」
A「メイクさんの
クオリティー求めないでね」
運転席から降りて後ろ乗ってくるとき
改めて正面から見ると
やっぱり大人っぽい
真ん中の通路分伸ばして
直してくれてる腕がキツそうで
壱馬「腕辛いやろ」
A「大丈夫だよ」
『大丈夫』言うけど
やっぱり腕が辛そうで
体勢変えて顔近づけると
Aちゃんも同じタイミングで
同じことしてたらしく
目線戻したら
思ったより近い距離に
Aちゃんの顔が、っ…
動揺する俺と
このままの距離で
メイク直してくれてるAちゃん
やばいて…俺の心臓バクバクやん
これ…Aちゃんに聞こえてたら
ダサすぎ
自分で分かってる
Aちゃんのこと
気になってるって…
後ろに引こうと思えば
離れられるのに
それをしない体は
俺の気持ちそのものを表してる
『よし、OKでしょ！』って
Aちゃんが座り直して
遠くなった距離
A「ん？」
壱馬「ん？」
A「メイク、終わったよ？」
壱馬「あぁ…」
離れてもうた…って
残念がってるってことは確定やん
いくらマネと信頼関係を
築かないといけないにしても
家の鍵は多少抵抗あると思う
でも、Aちゃんはない
俺、ガード硬いはずだよな…？
打ち解けるまで早くて
帯同がAちゃんじゃなくて
別のマネが来てくれるとき
Aちゃんじゃないんか…
って残念がって
今Aちゃん何してんねやろって
気になって仕方ない
俺、人見知り激しいよな…？
Aちゃんは自然体で
俺のガードを超えてきた
あぁ…
恋はしばらくしないって決めてたのに…
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作者名：riku推し
| 作成日時：2022年8月24日 0時
