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壱馬side 2022/9
…今、俺と目が合ってる
Aちゃんは
同じこと思ってるんかな
スマホ確認するときは
覗いてくるとかはなかったけど
俺のため息聞いて
またこっち見てくる
…たぶん
Aちゃん思ってるので正解
早く答え合わせしたいのか
移動車まで歩くスピードが早くなって
分かりやすって笑っちゃった
どこで誰が聞いてるか
分からんからな、ふふ
車に乗り込んで、すぐ
壱馬「察した？」
A「やっと着いた
もしかしてだけど、追加された？」
壱馬「さっき〇〇くんが
グループ入れてくれたんやけど
…女優さんから追加されて
さらに『よろしくお願いします』
のメッセージ付き」
A「あれぐらいの断り方じゃ
ダメージ0で効かないのかもね…
��川村壱馬のLINE持ってます��って
周りに自慢するのが目的かな
優越感的な」
壱馬「はぁ…」
A「それだけ人気あるって
ことじゃない？
さすがKING」
壱馬「ふっ、バカにしてるやろ」
『へへへ』って笑ってて
『否定しないんかい』って
思わず突っ込んだけど
笑ってこの話題終わったほうが
次に向けて気が楽で
ありがたかったのが本音
・
・
・
クランクイン後も
女優ちゃんがグイグイ来るのは
変わらずで
まだやばさを知らない
俺とAちゃん以外の全員が
毎日の女優さんの奇行を見て引いてた
女優「壱馬さーん！
今日差し入れ豪華らしいです！
知ってました？
一緒に見にいきましょ！」
壱馬「ごめんなさい
今、体作ってて、控えてるんです」
女優「えー、十分細いのに」
壱馬「そんなことないですよ
僕はいいので、他の方誘ってください」
女優「…壱馬さんじゃないなら
いーです、太るし」
あからさまに気分が落ちてて
不貞腐れてる
なんか、俺が悪いことしたみたいな？
被害者ぶんなよ
A「はい、壱馬くんは水」
壱馬「ありがと」
渡してくれたペットボトルの蓋には
ニコちゃんが書かれてて
『スマイルスマイル〜』って…
Aちゃんには
俺の心が見えてるみたいで
水飲むたび目が合うこいつ☺︎に
支えられて
今日の撮影は心穏やかに終えられた
ブログ案件やな
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作者名：riku推し
| 作成日時：2022年8月24日 0時
