手を差し伸べた彼３ (ページ42)

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陸side 2022/9

陸「おはよ〜」

陣「おはよ〜
　それやろ、まこっちゃんとお嬢の」

陣の視線の先には『〇〇10月号』

あぁ、事務所に届いたのを
佐藤マネが置いてくれたのかな

陸「中見た？」

陣「まだ。見るか。どんな心境なん？」

陸「嫌とかないよ。仕事だし、メンバーだし」

陣「表紙から抱き合ってるし、デート企画やし
　中はどんなやろ」

まこっちゃんが正面向いてるから
Aは後頭部だけ

まこっちゃんの手が
Aの頭を寄せてる

陣が中を開くと
手繋いで歩いてたり
抱っこ、おんぶされてたり
あーんして食べさせあったり
距離近めで

ビックリするぐらい自然な表情してんな

撮影の日『楽しかった！』って言ってたけど
本当に楽しかった様子

陣「初めての撮影で
　こんなに自然にできるもんか？」

陸「すごいよね。
　俺も陣も、初めての撮影の時
　ガチガチだったよな」

陣「まあ、まこっちゃんが相手やったから
　緊張せえへんかったんちゃう？
　あの2人はほんま、仲ええからな」

陸「あぁ、かわいい」

陣「惚気かw」

陸「まこっちゃんと楽しそうにしてるのは
　いつも見てるし全然いいけど

　この笑顔が世に出ると思うと妬くわ」

陣「TikTokのコメント見たことある？

　『美人』『かわいい』『大好き』

　こんなんばっかりやで？
　雑誌出ても今更やろ」

陸「すみません、俺の彼女なんです！
　あんなことや、こんなことまで
　やっちゃってます！

　って思いながらコメント見てる」

陣「ええねん、そんなこと言わんくてw」

陣と話してたらメンバーが集まって来て
話題はもちろんまこっちゃんとA

まこっちゃんは
いろいろ聞かれないように
わざと遅めに来たんだな〜

壱馬「あ、来た」

翔平「まこーー！お前わざと遅く来ただろ！」

慎「そんなことないっすよ〜」

翔平「なんで黙ってたんだよ！
　お嬢となんて聞いてないぞ」

慎「陸さんには許可もらいましたし
　本人もOKしてくれたので」

健太「陸さん妬かないんすか？」

陸「妬いてないよ。
　 Aの魅力がバレる方が妬くね」

健太「俺は無理っす。絶対焼きます。
　もし桃がやったら俺、1日抱きますね」

陸「…ww」

健太「もしかしてw」

陸「妬いたわけでも
　 1日抱いたわけでもなくて
　普通にね…w」

健太「ふ〜んw」