手を差し伸べた彼３ (ページ41)

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Aside 2022/8

慎「おはよ、よろしく」

A「おはよ、よろしくね」

雑誌の撮影が初めてで何もわからないまま
一般人がのこのこ来ちゃったけど
場違いでは…？

慎「緊張してる？寝れた？」

A「緊張してるけど、朝まで爆睡」

慎「うん、ぽいw」

A「私健太くんばりに
　手汗すごいの。見て？」

写真撮って健太さんに送るとか言って
アングル変えながらまーまーな枚数撮られた

慎「撮影、今と同じでいいから」

A「え？」

慎「撮影始まってカメラ向けられても
　今みたくスマホで手撮られてるみたいな
　軽い感じでいたら楽じゃない？」

A「もしかして緊張和らげてくれたの？
　いい人すぎる！！感動！！」

慎「こんなんで感動？
　俺の扱いどうなってんだよw」

まこが選んだ衣装が
ズラーっと並んでて

着てみるとまこっぽい合わせ方

2人で衣装に着替えて並んだら
世界観がよく似てるカップルの完成

五十嵐Aとしてここに来てるけど
フタッフさんがヒソヒソ話してるのが聞こえて

YouTubeとTikTokに歌ってみた動画載せてる
Aってバレた

『ファンです』と言ってもらえて
まさかのファンとの交流

「2人はどういう関係なの？」

慎「友達の友達です」

A「共通の知り合いがいて
　会うことになって…
　そこから仲良くなりました」

慎「1番仲良い女の子です」

A「タメなので楽なんです」

慎「プライベートでもたまに遊びますよ」

「なら、心配ないですね！
　いつもどおりな感じで行きましょ！」

まさか『RIKUの彼女で…』とは言えないから
よく聞く知り合いの知り合いで〜って
乗り切った

色んなところで撮影したけど
本当にいつもと変わらず
遊んでるみたいな感覚だった

「Aちゃんいいね〜」

「カップルっぽいね〜」

「表情いいね」

カメラマンさんに褒め散らかされて
楽しい雰囲気のおかげで
緊張しないまま
表紙以外の撮影が終了

スタジオに移動して
セットが目に入った…おっと……

中央にソファが置かれていて…
これは…緊張する…

緊張てゆうか、ドキドキ？

「カップルっぽく距離近めで行こうか！」

「もっと近づいて〜」

ある程度撮影したところで
確認の声がかかり

全員でディスプレイを囲んで
『OK』が出た

まこ、こんな顔してたんだ