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陸side 2022/7
鉄のドアにタックルし続けて
やっとの思いで開いたドア
ドアが開いたと同時にAが見えたけど
その姿は普通じゃなかった
陸「っA！」
龍友「っ見るな！」
俺はすぐにAに駆け寄って
後ろから龍友さんの声が聞こえる
なんで服着てないのっ
とりあえず服を脱いでAに被せる
陸「遅くなってごめん！
ケガない？口のガムテープ剥がすよ？」
A「ん」
陸「ごめん、痛いかも」
A「んっ りくー(泣)」
何があった？？
泣いてるし、手足固定されてるし、
服着てなくてブラだし、震えてるし…
陸「怖かったな、ごめんな
もう大丈夫だから。な？」
A「…ま、茉穂さん…だった」
陸「は？茉穂？」
手足のガムテープを取って
包み込むように体全体を抱きしめる
さすったり、トントンしたら
震えは落ち付いてきた
龍友「陸、服置いとくわ」
陸「ありがとうございます」
多分、俺のＴシャツが白でブラ透けるから
黒のＴシャツ着させてくれたんだと思う
俺の服の上に更に龍友さんの服も着せて
抱っこして廊下に出た
部屋から出たらさっきのメンバーと
HIROさんと佑木さんがいて心配そうに見てる
陸「みなさん、探してくれて
ありがとうございました。
怪我はないみたいです」
HIRO「俺の部屋行っててくれる？」
陸「はい」
みんなの前を通ってエレベーターに乗った
Aはずっと下向いてる
陸「怖かったな」
A「うん…重い？」
陸「全然」
A「来てくれてありがと」
陸「うん」
抱っこしてるから距離近くて
耳元で聞こえる声は弱い
…また泣いてる
もっと早く見つけてあげてればな…
ーーー
HIRO「みんな、とりあえず他言無用で。
探してくれてありがとう、解散」
「「はい」」
HIRO「龍友は残って」
龍友「はい」
HIRO「どーゆー状況だったの？」
龍友「ドアが開かなかったので
タックルで開けました。
服着てなくて
口にガムテープ貼られてました」
HIRO「そっか、わかった。
腕大丈夫か？ドア鉄だぞ？」
龍友「大丈夫っす。壊してすみません」
HIRO「腕腫れるから冷やしておけよ」
龍友「はい」
HIRO「助けてくれてありがとな。
だれかに服借りて帰れよ？
それで帰ったら職質されるぞ」
ーーー
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作者名：riku推し
| 作成日時：2022年3月20日 1時
