その男、非・人間

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掃除が終わり、


暗くなり始めた道を帰る


さっきは、拓弥くんのペースに


乗せられてしまったが、


よく考えると


まだまだ、分からないことがある


なんで今、催眠術かけて


学校に来たのか


つまり、目的


次に、あの香りは何なのか


なぜ、私には催眠術がかからないのか


といったところだ


「観察してみよう」


それが一番だと思った


翌日もいつもと同じように


家を出る


今日は、遅刻せずセーフ


「おはよ、」


相変わらずクールな由衣さん


あ、そうだ！


由衣に相談しよう


...ってダメダメ


誰にも言うなって


言われてる


誰かに、言ったら命無いんじゃない？


そしたら、ドアがガラガラっと開いて


拓弥くん来た


バチッと目が合う


そしたら、口パクで


『言・う・な・よ』


って釘を刺された


いきなりそれ？


そういえば、昼間なのに


大丈夫なんだ


不思議〜。


とりあえず、席について、


草川拓弥(ヴァンパイア)


観察スタート


朝は、矢野とかとしゃべってるだけだな


どんなこと話してるんだろ


「でさー、そのファッションがさあ...」


『そうだよなぁ、それにこの曲もいい』


お前ら、女子かよ


会話が女子の内容だよ...

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